前節までアウェイ3連戦を戦った長崎の結果は、2分1敗と厳しいものとなった。初戦の新潟戦と2戦目の金沢戦はともに先制しながら追いつかれての引き分け。そして、前節の甲府戦は0-2の完封負けに終わった。過酷な条件下で勝点を伸ばせず、ついに首位から陥落している。懸念材料は、秋野 央樹が2試合続けて欠場していること。チームの総合力を見せてきた今季の中でも、替えの利かない大黒柱であることを結果的に前節は証明した。短いパスだけでなく、スペースに入れるパスを的確な判断で使い分け、チームの攻撃の質を高めていたのが背番号17の存在。前節はその不在により、ビクトル イバルボに預けるばかりの単調な攻めになってしまった。改善のためにも個々の奮起が求められる。
一方の磐田も、いまひとつ波に乗り切れていない。1年でのJ1復帰を目指しているのはもちろん、周囲にも昇格候補と見られていただけに、6位という現状に満足している者はいないだろう。現在、6戦負けなしを維持しているが、その内訳は2勝4分と引き分けが先行。前節の水戸戦もスコアレスドローに終わっている。前半だけで三度、ポストを叩く場面があったように決めるべきところで決められない部分が、勝ち切れない試合を演じてしまう要因となっている。シーズンの折り返しが迫る中で、今節は昇格圏内の長崎との直接対決だ。「“シックスポイントゲーム”という位置づけ。アウェイだが強い気持ちを持って絶対に勝てるように」(山田 大記)。磐田にとってはこれ以上、差を広げられないために重要な一戦となった。
2位に後退した現実について、手倉森 誠監督は「一度、肩の荷を下ろして。今度は追う立場になってやらないといけない」とリセットを強調した。仕切り直しの一戦、ホームで再起を図る。
[ 文:杉山 文宣 ]