「茫然自失と言ったら大袈裟だけど、かなりショッキングな試合になった」(山田 大記)。その言葉が象徴するように、試合終盤での劇的な幕切れに、選手たちもダメージを負っている。中3日と限られた準備期間で、メンタル面の回復が必要不可欠だろう。
何よりも勝ち切れない大きな要因は、追加点が奪えないこと、またゴールを守り切る粘り強さを見せられないことといった、したたかなゲーム運びを発揮し切れていない点にある。栃木戦も何度も試合を決めるチャンスはあった。「3点目が奪えていればまったく異なる展開になっていた」とフェルナンド フベロ監督が嘆いたように、決定力を欠いたことによって招いた敗戦だ。それでも、意図したとおりのプレーを見せる回数は増えているだけに、結果と内容をリンクさせたい。現状についてクラブ全員が真摯に向き合い、同じ絵を描くことが4戦ぶりの勝利につながるだろう。
対するは、2試合連続でスコアレスドローに終わっている甲府。京都と対戦した前節は、勝利こそ逃したものの、「勝点が近いチームと緊迫したゲームができたことは良かった。選手の自信になっている」と伊藤 彰監督。長崎、北九州といった上位勢との対戦を含む3連勝を9月に達成し、負けなしのここ5試合、そのすべてで無失点と守備の安定が光っている。上位3チームとの差を詰めたい甲府としては、磐田撃破のミッションをクリアし、アウェイでも勝点3を持ち帰りたいはずだ。
[ 文:森 亮太 ]
