4試合のうち完封が3試合。相手にボールを持たれて押し込まれる時間が長くなった中でも、「一人ひとりが気持ちを1つにして、体を張って失点を許さない」(永井 秀樹監督)守備の安定感が増している。そして攻撃では、相手が前からプレスに来たところをワンタッチを交えたビルドアップではがす、あるいはロングボールで一気に無効化することで、相手のプレスを逆手にとってチャンスを作れている。さらに「引いて守る相手には有効な手段」(永井監督)として取り組んできたセットプレーで大宮戦では2ゴール。引いて守りを固める相手を崩して点を取るところは永遠の課題だが、それ以外の部分はある程度形になってきた。
一方の岡山は前節、水戸とスコアレスドローに終わり、勝点28の17位に低迷している。ここまでの総失点24はリーグ5位タイの少なさと優秀だが、総得点20は最下位の群馬と並ぶワーストタイ。ここ2試合は無得点が続き、「勝点3を取るためには最後の質のところ」と有馬 賢二監督も課題を口にしている。その一因は相変わらずのケガ人の多さだろう。前回対戦ではいなかったパウリーニョ、田中 裕介が戦線に復帰し、東京V育成組織出身の喜山 康平も練習には戻ってきている一方、イ ヨンジェや清水 慎太郎らストライカーが新たにケガ人リストに加わっている。
ただ、岡山の得点の半分近くを占めるセットプレーは対戦相手にとって脅威。水戸戦では田中のヘディングシュートがニアポストを叩く惜しい場面があり、東京Vもアウェイでの対戦では山本 大貴の決定機をGKマテウスが間一髪でしのぐ場面があった。岡山としては貴重な得点源を大事にしたいところだ。
[ 文:芥川 和久 ]
