後半戦に入っての東京Vはここまで3勝2分1敗と白星は先行しているが、連勝ができず勢いに乗れていない。前節と明治安田J2第25節・岡山戦のように、素早い切り替えからの激しいプレスでビルドアップを封じられ、リズムが作れずに勝点を落とした試合が響いている。
ただ、今節の相手の磐田はそれほどハイプレスを志向するチームではない。磐田は第24節・京都戦からフェルナンド フベロ前監督に代わって鈴木 政一監督が指揮を執り、服部 年宏コーチを迎えてまず守備の安定を図ってきた。3バックの中央に今野 泰幸を据えて相手の攻撃をしっかりはね返し、ここ3試合は完封。まずは東京Vの攻撃が磐田の守備をいかにして攻略するかが見どころだ。
磐田は鈴木監督就任初戦で京都に敗れたものの以後は負けなし。前々節の長崎戦、続く金沢戦といずれも1-0で勝利を重ねている。堅守に加えて、G大阪から期限付き移籍で獲得した遠藤 保仁の存在は大きく、ボール保持率は相手よりも上回っている。複数得点ができるようになるだけの戦力はそろっているだけに、大逆転での昇格も十分にあり得る。
そして、この試合の最大の注目は東京Vの大久保 嘉人だろう。磐田は昨季までプレーした古巣。8月の前回対戦では負傷で戦列を離れていた。東京V加入以来いまだノーゴールだが、古巣戦にモチベーションは最高に高まっているはず。大久保と遠藤を筆頭に、今野、山田 大記、近藤 直也ら日本代表経験者が多く出場しそうなこの一戦、ミッドウィークの夜を熱くしてくれそうだ。
[ 文:芥川 和久 ]
