アウェイでの前節・愛媛戦が中止・延期となった5位の甲府が、9位・磐田をホームに迎える明治安田J2第35節。中9日の試合になる甲府ではあるが、伊藤 彰監督は「そんなに間が空いた気がしない」と話す。愛媛まで行って試合当日に中止が決まっただけに、移動の負担とメンタル面の回復を考えると切り替えは重要になる。
対する磐田は、ケガ人や新型コロナウイルス感染症の影響でベストメンバーをなかなか組めていない。それでも、前半戦とは変わって選手の能力や感覚を生かすスタイルとなり、そこに遠藤 保仁が加わったことで特長が生きる選手が増えている印象。もともと選手層は厚く、アスリート性と個の質が高い選手がそろう磐田は主力が数人欠けてもチーム力が目に見えて落ちるようなチームではない。そこに期待するようでは、甲府は受け身の試合をすることになる。
J1昇格の可能性を高めるために、甲府は目の前の試合を全力で戦い、勝点3を得ることで次の試合につなげるしかないギリギリの立ち位置。最終節まで9連戦となる中で、ここから磐田、京都、山形と10位以内のチームとの試合が続く。ただ、京都戦や山形戦のことを考える余裕はなく、磐田にどう勝つかがすべて。メンバーは中止になった愛媛戦の先発予定選手が中心になるが、ケガ人が戻ってきている中で変化はあるかもしれない。
しかし、点を取らないと勝てない。エースのドゥドゥ、泉澤 仁や松田 力という前線のアタッカーはどん欲に点を取りにいかなければならないし、「チャンスは作っている」、「惜しい」では可能性が消えてしまうので、決め切る力を見せることが求められる。甲府は「良い流れできているし、ゴールも決めることができている。モチベーションも高まっているのでラストスパートをかけていく」と話すドゥドゥをはじめとするアタッカー陣の決定力に期待する試合になりそうだ。
[ 文:マツオ ジュン ]