J1昇格圏外となる3位後退を恐れながら戦うのか、それとも首位奪取、優勝&昇格へ向かって意欲的に戦うのか、福岡にとってはメンタルコントロールが非常に重要となる残り3試合だが、今節は難敵が相手ということで、さらに難しい試合になりそうな予感がする。
ここ5試合で3勝2分と好調の京都だが、そのうち2勝が徳島と長崎から挙げたもの。昇格争いの行方を左右する戦いを披露しているだけに、福岡は慎重にならなければならない。しかし、福岡は前向きな攻守というチームカラーを序盤から前面に押し出さないと、金沢戦の前半45分のような苦しい展開に陥る。そのジレンマをどう打ち破っていくのか、長谷部 茂利監督の采配に注目したい。
前節・愛媛戦で1-0の勝利を収めた京都は、ピーター ウタカの背後にいるシャドーの選手たちがゴールを挙げているのが大きなプラス材料。前々節・長崎戦では曽根田 穣と仙頭 啓矢が、愛媛戦では宮吉 拓実がゴールを挙げた。対戦相手が22ゴールを挙げて得点ランキングのトップに立つピーター ウタカへの警戒を強めるのが当然とも言える状況の中、その背後から飛び出してゴールに迫れる選手がいれば、かなり優位に立てる。
この一戦、全員で戦うというスタイルでここまで駆け上がってきた福岡の組織力と、ピーター ウタカを軸とする攻撃、ヨルディ バイスを中心とした守備で上位争いを演じてきた京都の個の能力、という戦いの構図になるかと思われたが、長谷部監督は「献身性の高い選手も入れて、みんなで戦おうという姿勢も見えてきている」と京都の中にある変化を指摘。京都が2-0の勝利を収めた前回対戦とは異なる対策や試合運びが見られるかもしれないという点でも興味深い一戦になる。
[ 文:島田 徹 ]


