ただ、両チームともに現在の状況は芳しくない。ここ最近のリーグ戦で、北九州は2連敗、愛媛は3試合未勝利の状況にある。
ともに攻撃的なスタイルを志向してきたが、北九州が2試合で5失点、愛媛は3試合で10失点という現実を踏まえれば、両チームともに守備の整備を意識しながらの準備となったはずで、この一戦では守備に目を向けて見るのも面白いはずだ。
前線からのプレスをベースとする守備スタイルを取ってきた両チームだが、それが効かなかったときにミドルサード、またはディフェンシブサードでどう守るのか。この意識統一にはじまり、攻撃からの切り替えの速さと強度、チャレンジ&カバーを含めたグループとしての連動性。失点を抑えるための細かな作業をどのレベルで、どのくらいの時間、意識して実践できるのかが勝利のカギとなり、見どころと言える。
もちろん、守備を意識しながらも勝つためには得点を挙げなければならない。その意識バランスをうまく取りながら、好機を得点へと結びつける丁寧な作業ができるか。それぞれのFW陣の決定力はもちろん大事だが、グループとしてその確率を上げるためのサポート作業もまた重要になる。
そういう意味で、北九州・小林 伸二監督、愛媛・實好 礼忠監督の選手起用や交代カードの切り方など、ベンチワークも重要な一戦となるはず。勝利という名の降格圏脱出の浮力を手にするのは果たしてどちらに?
[ 文:島田 徹 ]


