秋田は前節、上位の新潟とのアウェイ戦を2-1で競り勝ち、連敗を『3』で止めた。この試合で際立ったのは、秋田の戦いぶりだった。たゆまぬハードワークで前半に失点を許さず、後半にCKから待望の先制点をねじ込む。その後追いつかれるも、終了間際に相手ゴール前に乾坤一擲の圧力を掛けてオウンゴールを誘発した。
「前半を失点ゼロでしのいだ。どれだけ相手にボールを持たれてもチーム全員で焦れずに、最後の局面で体を張った。自分たちの流れがいずれ絶対来ると信じて守ることができた」と江口 直生が振り返るように、この試合運びができれば秋田にも勝ち筋が見えてくるはずだ。
一方の金沢はアウェイで相模原と対戦。前半にPKで先制を許すと、自陣に引いて守る相手をなかなか攻略できず。しかし、最後の最後で杉浦 恭平が同点弾をねじ込み、勝点1をもぎ取った。ただ、激闘の代償も大きく、今節は守備の要の庄司 朋乃也が累積警告で出場できない。セットプレーを強みとする秋田に対して、柳下 正明監督がどのような最終ラインを組むのかに注目だ。
金沢はJ3降格圏の19位と勝点で並んでいるものの、得失点差で残留圏に位置する。予断を許さない状況に変わりはなく、秋田に対しても勝利だけを目指して全力でぶつかってくるだろう。リーグ戦通算対戦成績で秋田に4戦全勝という結果も金沢を後押しする。
だが、吉田 謙監督はかつて「過去のデータはわれわれには一切関係ない」と断言した。今季の秋田はこれまで5試合未勝利だった群馬に勝っており、結果がその言葉を裏づけている。今節も目の前の一戦に全力で戦う姿勢を貫き、地元サポーターに4試合ぶりのホーム戦勝利を届けたい。
[ 文:竹内 松裕 ]

