栃木は前節、ホームで熊本と対戦し、1-1で引き分けた。前半はボールを支配される展開になったが、後半はハイプレスの強度を引き上げて相手に襲いかかるとペースを掌握した。ボールを奪うと左右のサイドから攻略し、何度もチャンスを創出。決勝ゴールは奪えずに勝ち切れなかったが、「自分たちの強みは何か、あらためて再認識できた」(カルロス グティエレス)試合となった。
今節は前節の後半の流れをそのままぶつけることが求められる。そのために大事なのはアグレッシブさだろう。「相手をリスペクトし過ぎないことが大事になると思います」(時崎 悠監督)。受けることなく、襲いかかるような守備ができるか。
逆に押し込まれる展開も予想される中では、タフな対応も求められる。栃木はクロスからの失点が続いており、今週の練習でもクロス対応時のマークの確認などに時間を割いた。高精度のクロスからゴールを量産している横浜FCに対し、ゴール前でタイトさを発揮できるか。
一方の横浜FCは10試合を消化して8勝2分、いまだ無敗を継続している。
ここまで無失点のゲームは1試合しかなく、決して守備が安定しているとはいえないが、最たる強みは「自分たちに流れがないときでも点が取れてしまうこと」(時崎監督)。明治安田J2第10節終了時点ですでに10得点と2ケタに乗せた小川 航基や伊藤 翔、フェリペ ヴィゼウらが決定力を発揮しながら相手をなぎ倒してきた。
昨季、磐田で小川とともにプレーした栃木のCB鈴木 海音は「航基さんはクロスに対する駆け引きが本当にうまい。最後に足を投げ出すなど今まで以上に粘り強く対応する必要があると思っています」と警戒度を高める。
果たして、横浜FCの無敗はどこまで継続するか。一方、栃木は前節からの良い流れをぶつけ、首位を慌てさせる展開に持ち込めるか。
[ 文:鈴木 康浩 ]

