秋田は前節、東京Vとのアウェイ戦を2-0で制した。ボールを保持して攻め込んでくる相手に、コンパクトな陣形と粘り強いスライドを両立させて対抗。ボールをサイドに追いやり、中央へのクロスをはじき返して失点を許さず試合を進める。前半終了間際にCKから才藤 龍治が先制点を奪うと、82分には中村 亮太の鋭いクロスがオウンゴールを誘発。最後まで集中を切らさず、相手の反撃をしのいで勝ち切った。これで秋田はJ2昇格後初めて3試合連続無失点を達成。才藤が「ここ3試合を無失点で終わることができているのはプラス」と話すように、チームは手ごたえを感じている。
対する群馬は前節、琉球とのホーム戦をスコアレスドローで終えた。これまでビルドアップに着手していた群馬は、この試合で縦に速いサッカーを採用。琉球も同様の狙いがあったため、両チームが前線にロングボールを送ってこぼれ球を拾い合う構図となり、群馬はセットプレーでチャンスを作るも1点が遠かった。とはいえ、残留争いの最中で3試合連続引き分けとし、降格圏外の20位に浮上している。
群馬が今節も琉球戦の戦い方を継続するかは読めないが、縦に速いサッカーであれば、秋田にはこれまで徹底して積み上げてきた強度がある。そこで決して引けを取ってはならない。
前節の勝利で13位につけている秋田は、5月8日の明治安田J2第15節・横浜FC戦を最後に4カ月以上もホームでの勝利から遠ざかっている。それでも、第17節から続いていたホーム戦の失点を前々節・徳島戦で止めたことはポジティブな要素だ。ここ3試合の強固な守備を発揮して、「良い守備から良い攻撃」(吉田 謙監督)の回数を増やしたい。
30得点42失点の秋田と、26得点43失点の群馬。失点に比べて得点が少ないチーム同士の対戦だけに、1点が試合を分ける緊迫した展開になりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]