いわきはJリーグ参入初年度となった昨季にJ3優勝とJ2昇格を勝ち取った。そのJ2ではまだ白星がないものの、鍛え上げたフィジカルや攻撃時のスピードアップといったスタイルは健在。今回のアウェイゲームでも、村主 博正監督の指揮下で90分間足を止めないプレーを見せてくれるだろう。前節・山口戦ではセットプレーからの1失点によって敗れたが、一気に相手ゴール前に複数人が迫る攻撃は何度となく見られた。右サイドのMFもしくはSBで攻撃の組み立てやフィニッシュに関わる嵯峨 理久は、仙台大出身ということで宮城県との関わりも深い。
仙台は今季2勝目を目指す。昨季終盤から指揮を執る伊藤 彰監督の下で緻密な可変システムを整備している最中で、昨季の課題だった守備面から改善の効果が見られている。ここまで3戦で1失点。前節・徳島戦では試合中にポジショニングや守備の追い込み方を修正して、流れをつかんで先制したが、退場者を出して追いつかれた。これが今季初失点。このとき退場したキム テヒョンが今節は出場停止だが、同じ左利きで独自のパスセンスを持つ福森 直也のように、堅守構築と攻撃の厚みに貢献できる選手たちが控えている。
東日本大震災からの“復興応援試合”と銘打たれて、今節は開催される。被災地をホームタウンとするチーム同士が、震災発生から12年と1日が経過した日に「熱い試合をお互いできる」(宮城県多賀城市出身・郷家 友太)ことを期待したい。
[ 文:板垣 晴朗 ]


