清水と山口の前回対戦は大差がついた。雷雨により後半は43分間、55分間と計98分の中断があるなど、過酷な状況の中での試合だったが、清水が井林 章の2得点のほか、北川 航也、ディサロ 燦シルヴァーノ(現・湘南)、チアゴ サンタナ、中山 克広の得点により、6-0で勝利している。
清水は前節、アウェイで東京Vと対戦した。鈴木 唯人がストラスブール(フランス)への期限付き移籍から復帰後初スタメンとなり、トップ下で躍動。35分に、カルリーニョス ジュニオのシュートのこぼれ球を技ありのボレーで押し込み、先制点を挙げた。後半からはシステムを3バックに変更し、鉄壁の守りを見せて守り抜いた。これで、1-0での2連勝。ただ、鈴木 唯人は海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のためにチームから離脱しており、今節はまた違った攻撃の形を見せなければいけないことになる。
山口は前節、大分と対戦。序盤に先制ゴールを許してしまうが、29分だった。自陣で細かくパスをつないで、一気に右サイドへ展開。そこからスペースを突くと、シルビオ ジュニオールのクロスに梅木 翼が合わせて同点に追いついた。その後、再三のピンチをしのぎ切ると、シルビオ ジュニオールがボックス内で仕掛けてPKを獲得。これを自ら決めて逆転に成功する。しかし、勝利目前の90+6分に松尾 勇佑に決められてしまい、4試合ぶりの勝利を逃した。
「最後のワンプレーまで、チームは本当に良かったです」。フアン エスナイデル監督は悔しがるが、同時に希望も見いだしている。攻撃に関しては、8試合ぶりの複数得点を奪うなど持ち味を見せ始めている。一方で、ここ3試合で8失点と一時の安定した守備が崩れ始めている。その中での清水戦。前回対戦の二の舞いにならないようにしなければいけないだろう。山口にとっては、ここが踏ん張りどころかもしれない。
[ 文:田中 芳樹 ]