両チームとも前節は開幕戦から先発メンバーを大幅に入れ替えており、実戦で多くの選手を起用しながら最適解を探っている。山口は今季、16人もの選手が新たに加わり、陣容が大幅に入れ替わった。一方の札幌は選手の入れ替わりがあったほか、岩政 大樹監督が新たに就任し、『継承と前進』をテーマに掲げて新チームを構築している。
山口は、開幕戦・甲府戦は無得点に終わったが、前節・長崎戦では横山 塁と古川 大悟の新加入選手2人がゴールを挙げ、攻撃面では昨季から継続する背後を狙う形や相手のスキを突く形を出せている。一方、守備面では2試合で計3失点を喫しており、立ち位置の整理など、多くの課題が浮き彫りになっている状況だ。志垣 良監督は「まだまだ球際が弱かったり、戻りのスピードが遅かったり、そこでやられてはいないが、やられそうになった部分は多い」と話している。
対する札幌は、2試合でゼロ得点5失点と、攻守にわたって精彩を欠いている。岩政 大樹監督は前節・熊本戦後、攻撃については「何度かチャンスを作り、狙いどおりの形で相手陣内に進入する場面もあったので、悲観してはいない」と話した。しかし、守備については「失点を防げないことに関しては、根深い問題があると感じている」と厳しい表情を見せた。
攻撃と守備は表裏一体だが、両チームとも現時点では守備面の課題修正が最優先事項と言えそうだ。守備のほころびを最小限に抑え、落ち着いて試合を進めることができるかに注目したい。
9年ぶりの対戦で、果たしてどちらが今季初勝利をつかむのか。
[ 文:田辺 久豊 ]


