昨季明治安田J3を2位で終えて自動昇格を果たした今治と、同3位でJ2昇格プレーオフを勝ち上がって昇格を決めた富山。下克上の様相を呈する今季のJ2序盤戦で台風の目となっているのは、言うまでもなくスタートダッシュを決めた“昇格組”だ。
今治は開幕からの2戦こそ無得点に終わったものの、ここ2戦で7得点を挙げて一気に躍動感を増している。攻撃陣をけん引するのはエース・
マルクス ヴィニシウス。前々節・鳥栖戦では技ありFKでゴールを射抜き、前節・愛媛戦では規格外の体のバネを生かしたヘディングシュートで2得点。昨季のJ3年間最優秀選手としての実力をJ2の舞台でもいかんなく発揮しており、その好調ぶりは今節でも注目の的となる。
また、チームとしてはサイド攻撃が好調だ。ゴール前には決定力があるブラジル国籍FWコンビが待ち構えているだけに、突破力のある両ワイドの選手を起点にして、いかに効果的なクロスを供給できるかが勝利へのカギとなるだろう。
前々節からのホーム連戦で甲府、磐田を撃破して勢いに乗る富山は、チームが持ち味とする攻守両面でのアグレッシブさ、思い切りの良さが光る。前節は昨季J1の磐田を相手に要所で積極的にプレッシング。高い位置でのボール奪取から2得点を奪い、3-1で勝利を収めた。また、チームとしてのハードワークぶりもさることながら、ボランチコンビの
竹中 元汰、
植田 啓太の若き才能も存在感を発揮しており、スイッチ役となってスピード感のある攻撃を演出している。
富山のキーマンとなるのは前節で今季初得点を決めた
松田 力。リーダー格としてチームを引っ張るベテランFWは、攻守で献身性と積極性を発揮してチームのスタイルを体現。昨季まで在籍した愛媛では今治相手に3得点を挙げており、“今治キラー”としての側面もチームに勇気を与えるだろう。
ともに現在2連勝中。勢いを加速させる3連勝を手にするのはどちらか。
[ 文:松本 隆志 ]