現在18位と苦しむ山口のホームに、4位と好調を維持する今治が乗り込む構図。置かれた状況は対照的だが、瀬戸内海を挟むチーム同士の対戦は、意地とプライドがぶつかり合う一戦となるだろう。
今治をけん引するのは、ブラジル国籍ストライカー・マルクス ヴィニシウスだ。昨季の明治安田J3で最優秀選手賞、得点王、ベストイレブンに輝いた実力はJ2でも遺憾なく発揮されている。高い決定力はもちろんのこと、前線でボールを収められるポストプレーも光る。山口にとってはこの強力なストライカーをいかに抑えるかが、試合の大きなポイントとなるだろう。志垣 良監督は「相手にボールを入れさせないこと。ゴールから遠ざける作業を徹底していかないといけない」と話す。
山口では中盤の要となる池上 丈二に注目したい。豊富な経験でチームを支えるベテランは、苦しいチーム状況の中でこそ、その存在感を増すはずだ。今治の強力な攻撃陣に対し、池上 丈二が中盤でフィルターとなり、相手の攻撃の芽を摘むことができるか。攻撃面では、的確なパスで起点となりつつ、チャンスも演出したい。その池上 丈二は、今治戦に向けて「どん欲に勝点3をつかみ取るためにプレーしたい」と意気込んでいる。
今治は堅守を誇るチームで、ここまでの失点数は大宮、仙台と並んでリーグで2番目に少ない『7』。ディフェンスラインは組織力が高く、簡単には崩れない。一方の山口は、2試合連続で複数得点を挙げており、積極的にゴールを目指す姿勢は評価できる。ホームの声援を背に、今治の堅守を打ち破ることができるかに注目したい。
[ 文:田辺 久豊 ]


