今治は序盤戦の快進撃から一転、明治安田J2第15節・千葉戦から3連敗を喫し、J1昇格プレーオフ圏内から一歩後退した。一方の大分はやや波がありながらも、なんとか上位勢に食らいついている。6勝7分4敗と同じ戦績で並ぶチーム同士にプロセスの違いはあれど、この一戦で得られる勝点3が昇格戦線生き残りに是が非でも必要なものになるという状況は、寸分の違いもなく共通している。
ホームの今治はここが踏ん張りどきか。天皇杯1回戦・鹿児島戦も含め、公式戦4連敗と苦境に立たされている中、心配なのはそのいずれの試合でも得点が生まれていないことだ。序盤戦で対戦相手の脅威となっていた
マルクス ヴィニシウス、
ウェズレイ タンキの強力ブラジル国籍2トップも、そろってリーグ戦ここ9試合でノーゴール。負傷離脱者が相次いでいることもあり、勢いに陰りが見えていると言わざるを得ない状況だ。
今節は
横山 夢樹、
梅木 怜の期待の若手2選手がU-20日本代表招集で離脱し、攻撃面を支える戦力がさらに手薄になるが、川崎Fから期限付き移籍加入したばかりのアタッカー・
パトリッキ ヴェロンはスタンバイが完了した様子。早速の新天地デビューでチームのカンフル剤になることが期待される。
対する大分は、リーグ戦3試合勝利から遠のいていた中で迎えた直近の第18節・甲府戦で勝利。重い空気を断ち切った形だ。また、同6試合ぶりの複数得点も大きな収穫となった。対戦相手が退場者を出した中ではあったが、天皇杯1回戦・レベニロッソNC戦でも同様のシチュエーションで攻めあぐねた苦い経験から、「攻め切れない状況になるのではないかという中で、それでもトライしてこじ開けてくれた」(片野坂 知宏監督)と攻撃陣が発奮し、力業で勝利を手繰り寄せた。
ライバルチームの多くはすでに第17節を消化しており、積み重ねる勝点がそのまま順位に反映される状況。勝って上位へ肉薄するのはどちらか。
[ 文:松本 隆志 ]