
残暑厳しい一戦。前後半序盤で上回った鳥栖が制す
サガン鳥栖
--終盤、ボランチでの投入は意外でした。自分が高校生のときを知っている監督でもありますし、そのときにボランチをやっていたというのも知っていると思いますが、鳥栖に来てからは試合でやったことはないですし、ぶっつけ本番というところはありました。ただ、今日の展開は分かりやすく守備に徹するということで、ボランチでの出場でしたけど、ボールを拾ってクリアするとかほぼCBと同じ役割だったのでやりづらさはありませんでした。ぶっつけ本番でしたけど、迷いなくプレーできました。 --終盤は互いの目標に対する気迫のぶつけ合いになりました。外から見ていてもそうでしたが、最初から出ている選手たちにとっては、終盤はタフな時間帯でした。自分が出たときに何ができるかを考えたときに、できるだけ近い選手に声をかけることで、どの試合でも1点差でリードしていたら終盤はああいう展開になるのは当然で、自分たちも追いつかれた経験もありました。その反省も生かして、自分なりの役割として声でみんなに伝えることができたかなと思います。 --約1カ月半の離脱期間はどんな思いで過ごしてきたのでしょうか。試合に出ていたのにケガをして迷惑をかけてしまったし、できるだけ早く復帰して、コンディションも戻して試合に出たいと思っていました。一番大事な8月、9月に試合に出ることができない悔しさはありました。ただ、復帰したときに何ができるかを考えながら過ごしていました。
MF 33
--相手が3枚回しのときにはうまく人をかぶせられていましたし、アンカーの選手が落ちて4枚になったときは西矢選手の立ち位置でうまく調整できた印象です。自分が外から見ていてチームの課題に感じていたところを修正しようと思って試合に入りました。攻撃で言えば、ビルドアップのところで相手は自分たちがワンアンカーで来ると予想して準備してきたんだろうなという立ち位置だったので、自分がダブルボランチで位置を取るのか、高い位置でもいいのかはスワさん(須和部 譲コーチ)から「自分の判断で相手を見てやってくれたらいいよ」と言われていました。それもあってダブルボランチのほうが安定するだろうなと思って試合に入り、そこで相手のズレを生んで何度かチャンスを作ることもできました。「食いついてくれば長いボールも使っていこう」と話していて、結果として1点目は相手が自分のところに食いついて、ロングボールでセカンドボールを回収してからの得点でした。課題もありますけど、相手を見てイヤがることをやり続ける、押し込み続けてチャンスを作ることは、前半はできたかなと思います。 --相手が鳥栖の落ちるボランチを消しながらプレスに来るところで、その脇にうまく立って前進をサポートできていた印象です。そこはイメージどおりにできましたし、相手が後半に修正してきて自分のところにも食いついてきたと思ったら、(泉森)涼太にはシンプルにノリくん(酒井 宣福)のところを使わせて、(井上)太聖からも長いボールではがしてみたり。自分のところで受けることは少なかったですが、そういう形は作れましたし、2点目は自分が高い位置を取って(松本)凪生から縦の関係で受けて、ゴール前に入る形も作れたのは良かったと思います。 --ひさびさの先発で勝って自分の存在価値を証明したい思いも強かったと思います。自分が試合に出てチームを勝たせるというのは常に意識しています。ただ、個人的な数字も欲しいと思ってゴール前に入っていったり、ミドルシュートを決められたんじゃないかと思えるシーンもあったので、そこは課題です。やっぱり自分がピッチに立ってチームを勝たせることが自分の価値だと思うし、その勝ち方もこれまでの反省を生かして、その時間帯に何が必要かをピッチに立って体現することは自分がやるべき仕事です。それをやれると思うので、そこは示せたんじゃないかなと思います。
レノファ山口FC
監督
中山(元気)監督からは、「自分たちが得点を奪ったあとに(中山監督自身が)レッドカードという形で退場処分を受けてしまったことによって、自分たちのリズムが出そうな時間帯に、サポーターの皆さまに良くないものを見せてしまったことに関しては謝りたい」という言づけをもらったので、この場で皆さんに伝えさせていただきます。 ヘッドコーチという立場で総括をさせていただくと、相手のメンバー表を見た段階で、ダブルボランチでやってくるというのは想定できましたが、守備と攻撃は1週間準備してきたものをやろうという形で進めました。ただ、早い時間に失点してしまったことで、鳥栖は後ろで人数をかけてボールを動かすのに非常に長けたチームなので、前半はなかなかプレスがハマらずにボールを持たれたという形が多かったです。「カウンターを打とう」という話をベンチでしていましたが、なかなかそこまでは至らなかったです。 ハーフタイムにプレスの行き方に少し修正をかけながら、前半の終わり頃からボールを持てていたので、どこで最後に仕留めるかというプランを持っていきました。その中で追加点を取られてしまったので、前がかりになるしかないような状況の中で、選手交代を早めに行って、それで得点は取れたのですが、最後同点、逆転に至るところまでいきませんでした。 最後になりますが、今日このスタジアムに来ていただいたサポーターの声援も熱量も、背中を押してくれることも感じました。ただ、その期待に応えられなかったということは非常に残念ですし、何度も何度も「残念です」という言葉を監督も会見で言っていると思いますが、次こそ応えられるように、(中断期間で)1週空きますけど、準備したいと思います。
サガン鳥栖
監督
アウェイ席が完売と聞きました。たくさんのサポーターがここ山口まで駆けつけてくださって、本当に皆さんの笑顔が見たい、勝利を分かち合いたいという高いモチベーションで臨みました。試合に勝つことができて、皆さんとこういう時間を共有することができて、本当に幸せに感じています。 ゲームのほうは(先制した)前半、そして後半に2点目を取るまで選手たちは素晴らしいゲームプランを遂行してくれましたし、ゲームコントロールも素晴らしかったと思います。ただ、課題としては、相手のいまのチーム状況を考えたときに、2-0になって前からなりふり構わずに圧力を掛けてくる。そういう中でもあの時間帯をしっかりとかいくぐっていきたい。そこは課題に挙げられますし、そこから圧力に屈してボールをロストしてしまう。簡単にボールを捨ててしまう。そういうシーンがありましたので、そこも勇気を持って90分間、もちろんゲームの流れはあるのですが、まだまだ私たちは成長できることをあらためて強く感じました。失点のところもそういった中でかわして、かいくぐって無失点で抑えられるチームにこの(中断期間の)2週間で成長できると思いますので、全員でそこに向かってやっていきたいと思います。 --西矢 健人選手の先発起用はJ2第19節・水戸戦以来でした。いまのチーム状況の中で彼に期待したことはどういったことだったのでしょうか。まず2点あります。私たちのビルドアップ、今日のダブルボランチのような[3-2]の組み立てと[3-1]での組み立ての両方をチームとして持っています。その中で対戦相手のスタイル、ジャンプのやり方を考えたときに、ダブルボランチのほうがチームとして安定して運べるんじゃないかというのが1つ。 もう1つは、健人はケガもあって少し先発から遠ざかっていたんですが、健人の普段のパフォーマンスが、心身ともに充実して素晴らしいものを常に出してくれていましたので、ここで健人を起用して暴れてもらうタイミングだと思いました。そういうことで彼を先発にしました。
レノファ山口FC
FW 34
古川 大悟
前半からウチが勢いを持ってやらないといけないのに、それを相手にやられてしまったと思います。立ち上がりで失点してしまい、そこから相手のペースで試合が進んでしまって、自分たちは勢いを出せませんでした。ボールを持てるシーンはありましたけど、その1失点が大きくて、もっとゴール前に入っていかないといけないところもなかなか入っていけず、苦しい展開になってしまったなと前半については思いました。 後半もあまり変わることなく、早い時間で失点してしまいました。ベンチで(山本)桜大といろいろ話していて、サブの僕たちが流れを変えないといけない中で、ああやって自分からの桜大というゴールになりましたけど、僕も桜大もそれでは満足していないですし、後半のサッカーを前半からもっとやらないといけないです。勝つためにはそれしかないと思います。
MF 40
成岡 輝瑠
もったいない試合だったなと思います。もっと自分たちが気づいて、うまくいっていないときに修正できる力が必要でしたし、それがあればもっと自分たちの時間を増やしていけたのかなと思います。前半はいいように相手にボールを持たれてしまっていたので、そこでチームとしてどうやっていくかというところで、少しズレを作られてしまったのは反省点です。 --前線から相手のボールを奪いにいく部分についてはどうでしたか?自分がスイッチ役になればいいと思ってやっていますが、そこは後ろの選手とのコミュニケーションをもっととって、行くときと、行かないときを判断するべきかなと思っています。相手にボールを回される時間が増えてしまい、自分たちに少しストレスのかかるような試合内容でした。