両チームによる心温まる“演出”も。札幌が深井一希のラストマッチで快勝
愛媛FC
前半、なんとか自分たちの流れに持っていきたいという流れの中で失点をした。そこで相手を精神的に落ち着かせてしまったと感じている。また、後半立ち上がりに2点目を失ってしまったこと。あれでかなり優位に立たせてしまった。ああいったキワの部分が今日の試合の敗因になってしまったと思う。1失点目の時間帯も含め、内容的には決して悪いものではなかった。だが、今年の愛媛はこういう一瞬のスキで流れを持っていかれてしまう試合が多く、その課題が出てしまった。 シーズン全体を振り返ると、開始早々に失点をしてしまうことがあったり、90分を通して見れば悪くない内容ながらも勝負を分ける場面で流れを持ってくることができなかったりと、そうした部分が今年の成績の要因になっていると思う。
北海道コンサドーレ札幌
監督
感謝の思いも込めて、深井(一希)を送り出すことも込めて、良いゲームをしてしっかりと勝利で彼を送り出すことができた。その一言に尽きるかなと思う。 --深井のプレーを見て。シンプルに、いちプレーヤーとしてすごいなと。彼のところでボールが落ち着く。有利な状況を作れることによって、周りの選手が見違えるように生きる。あらためて深井という選手のレベルの高さ、偉大さを感じた。 --起用法は悩んだと思う。言えることと言えないことがあるが、1つは彼を長い時間プレーさせたいというところをベースに。ただし、試合は試合として最後は勝って終わるというところで、全体のバランス。あとはみんなの「一緒にプレーしたい」という思い。そうしたものを加味しながら、選手交代、そして世代交代の意味やストーリーも込めて。スタッフにも相談したが、とても悩んだ。 --深井のプレー時間についてはどういった計画で、実際にはどうしたのか。予定どおりだった。できて60分間かなというところを本人、トレーナーとも含めて話をしていた。そこに向けて、強いて言えば(J2第35節・)千葉戦の週あたりから、しっかり計画的に行ってきた。
愛媛FC
監督
自分たちが対札幌として用意してきたものを選手たちがトライし続けてくれて、その中で個人能力には差があることは分かっていたし、その差をうまく突かれたところもあった。それでも選手たちは食らいついて、どうにかボールを奪おう、ゴールを奪おうという姿勢は存分に見せてくれたと思う。 その結果としては、われわれは立ち上がりのところでの失点が多いので、後半立ち上がりに取られた2失点目が試合をすべて決めてしまったのかなと思う。そこが悔やまれる。選手たちには伝えたが、これからも選手をしていく以上、こうしたことを続けてしまうと成長はない。ただし、トータル的には選手たちは歯を食いしばってボールを追いかけて、ゴールに向かって走った。僕はピッチレベルで見ていて心を打たれた。 --課題である立ち上がりに喫した2失点目。チームとしての問題なのか、個人の問題なのか。難しい問題だとは思うが、チームとして何回も同じことを繰り返している以上はチームとしての問題だと思っている。その中で、後半立ち上がりのあの時間帯にCKを与えると「あ、ヤバい」という心理になるのが人間だと思うので、その心理状況をわれわれがうまくコントロールできなかったことがあの失点につながったのかなと思っている。
北海道コンサドーレ札幌
MF 6
高嶺 朋樹
深井(一希)選手と一緒にプレーができたのはすごく幸せな時間だった。学ぶべきところも多かった。最終節をなんとか勝利することができて、終わり方としては良かったのかなと感じている。 ただし、シーズン全体としては苦しいシーズンだったし、納得のいくシーズンではなかった。そうした中で今日の試合は後半の立ち上がりも含め、良いところで得点を取ることができて良かったと思う。特に1点目は流れの中から得点が取れて、自分たちが練習からやってきた形が出せた結果だと感じている。
FW 27
荒野 拓馬
最後に良い勝ち方ができたと思っている。相手にペースを握られる時間帯もあったが、我慢するところは我慢をして、ミスをしたとしても気落ちすることなくトライし続けることができたのが良かった。 引退をする深井(一希)には試合前に「カバーはするから、どんどん前に上がっていいよ」と伝えた。そうしたら思っていた以上に、相手ゴール前に入っていっていた(笑)。個人としてはミスの多い試合だったが、チームとして最終節を勝って終われたことは良かったと思っている。