明治安田J2第12節、宮崎のホーム・いちご宮崎新富サッカー場で宮崎と秋田がぶつかる。第11節を終えて、宮崎はトップハーフの10位、秋田は15位。ただ、両チームの勝点差は『1』。今節はいわゆる“シックスポイントマッチ”となる。
くしくも試合が行われる10月21日は、当時宮崎のエースだった工藤 壮人が病のために急逝した命日にあたる。工藤 壮人の薫陶を受けた橋本 啓吾が背番号9を受け継いだ年の命日に試合が組まれたことに、なんらかの運命めいたものさえ感じる人も少なくないだろう。
あれから4年が経ち、成長したエースは「みんなの工藤さんへの思いを感じながら、9番を背負うと決めたときの気持ちでしっかりと自分のプレーをしたい」と意気込む。ゴールからは遠ざかっているが、前線での動きは健在。今節は橋本 啓吾が何かを起こしてくれそうだ。

工藤壮人氏の背番号9を受け継いだ橋本啓吾
一方の秋田には梅田 魁人がいる。福岡大を卒業後、2020年に当時JFLの宮崎に加入。同年にJFLの新人王を受賞するなど、チームのJリーグ参入に貢献した。2021年のJ3では9得点を挙げ、最終節まで優勝争いを繰り広げたチームに貢献。翌年、個人昇格となった水戸への加入を経て、今季から秋田の一員となっている。ここまで途中出場が多いものの、活躍する姿を見せて秋田のサポーターにアピールしたいところ。また、宮崎のサポーターも、かつて『梅ちゃん』と呼ばれ、愛された選手の5年ぶりの帰還を待ちわびているはずだ。

当時、宮崎のJリーグ参入に貢献した梅田魁人(写真は2026/27 J2第6節・徳島戦)
宮崎のかつてのエース2人と、現在のエースの記憶と思いがスタジアムで交差する中、ピッチでは互いの強度をぶつけ合う、アグレッシブで熱い戦いが展開されそうだ。
[ 文:高浜 確也 ]