明治安田J2・J3百年構想EAST-Aグループ2位の秋田とWEST-Bグループ2位の鹿児島。プレーオフラウンド第1戦を制した東西の雄が5位の座を懸けて激突する。両チームのJリーグ通算対戦成績は、秋田から見て2勝5分3敗でほぼ五分。約4カ月にわたるJ2・J3百年構想リーグの最後に笑うのはどちらか。
鹿児島はプレーオフラウンド第1戦で新潟とアウェイで対戦し、1-0で競り勝った。ゴール前で強固なブロックを築いて新潟を押し返し、後半はパスをつなぐ相手からボールを高い位置で奪って流れを作る。スコアレスで延長戦に突入し、迎えた120分、FKに
広瀬 健太が頭で合わせて決勝点を挙げた。
秋田はプレーオフラウンド第1戦で札幌とホームで対戦し、PK戦の末に勝利をつかみ取った。前半は強みのハイプレスを札幌のパスワークに封じられ、守勢に回った。後半開始直後にクロスから先制を許すも、走力で流れを引き寄せ、65分に右サイドのスローインの流れから
長井 一真が決めて追いつく。延長戦でも決着がつかず、PK戦でGK
山田 元気が1人目を止めて勝利した。
上記2試合の戦いぶりを振り返ると、両チームに似た要素が多いことが分かる。ともに[4-4-2]のフォーメーションを採用し、走力とフィジカルを生かしてコンパクトな陣形を構築。自陣での粘り強い守備をベースとし、ボール保持にこだわらず、こぼれ球を回収してロングボールを積極的に前線に送り込むアグレッシブさがある。全得点の5割弱をセットプレーから挙げているのも共通点だ。
秋田は自分たちと似た強みを持つ相模原と八戸に地域リーグラウンドの後半戦で敗れており、その悔しい結果をキャプテンの
諸岡 裕人は重要視。「自分たちが相手と同じことをやるのなら、そこで違いを出して勝ち切りたい」と気を引き締め、ホームでの最終戦でチームの成長ぶりを表現する。
1点が勝負を分ける緊迫した展開が予想されるこの一戦。鹿児島には過去に秋田で活躍した
稲葉 修土、
米澤 令衣、
村松 航太、
河村 慶人が在籍。彼らへの感謝を込めて温かい拍手を送りつつも、恩返しのゴールを許してはならない。
[ 文:竹内 松裕 ]