ホームの松本は守備に基軸を置くチームだ。早川 知伸監督はまず遂行力の高いディフェンスを要求する。前節・八戸戦は0-2で敗れたものの、粘り強く戦った先に勝ち切るスタイル。最終ラインには二ノ宮 慈洋や松村 厳など若手が多く名を連ねており、それは鍛錬途中の“盾”のようでもある。
対照的に福島は、攻撃に特徴がある。鹿児島と並んでリーグ最多の25得点。失点もリーグ最多の『30』となっており、オープンな展開はむしろ望むところだろう。ドリブラー・森 晃太やJ3得点ランキング2位の樋口 寛規らが獰猛にゴールを狙う。まさにリーグ屈指の“矛”と言える。
ボールを保持するのはおそらく、アウェイの福島。中盤の逆三角形を形成する3人をエンジンとしながら松本陣内を侵食していく。それに対して松本は、急所にパスを差し込ませないディフェンスで対抗したい。
9位・松本は前節で連勝を逃し、10位・福島はここ3試合勝ちなし。互いに昨季はJ2昇格プレーオフにコマを進めたチームでもあり、上位進出へのはずみをつける白星が欲しい局面だ。そのきっかけをつかむのはどちらか。
[ 文:大枝 令 ]
