第1戦を振り返ると、立ち上がりに先制点を奪ったYS横浜はそのまま勢いに乗りたいところだったが、前半のうちに同点とされると、その後得点を奪うことはできなかった。ボールを保持する時間は多かったものの、相手のカウンターを警戒し過ぎた印象も残った。それでも、倉貫 一毅監督が叩き込んだ、推進力を発揮するプレーから先制点が生まれるなど、チームとしての良さを数多く出せたことは第2戦につながるはずだ。
一方の高知ユナイテッドSCは、序盤に失点を喫するも慌てることなくプレーを続け、前半に追いつけたことは大きい。同点ゴールを決めた上月 翔聖が「自分たちのペースに持っていける雰囲気があったので失点のことは気にせず、練習でやってきたとおり、前へ前へというところを出そうと思った」と振り返ったように、プランどおりでなくとも落ち着いて対応できたことが分かる。第2戦でも堅守を軸にしたカウンターやロングボールで相手の背後を取る形を作れれば、Jリーグ参入という悲願達成に近づくだろう。
勝利したクラブが、2025年の明治安田J3でプレーする権利を手にする。90分で決着がつかなければ30分(前後半各15分)の延長戦、それでも勝敗がつかなければPK戦で雌雄を決する。YS横浜の残留か、高知ユナイテッドSCの昇格か、運命の一戦から目が離せない。
[ 文:松野 友克 ]
