名将・ペップ グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティは23日に横浜FMと対戦しており、5-3で勝利。シティ・グループの仲間でもあるJ1王者からの挑戦を真っ向から受け止め、一度は0-2のビハインドを負ったところから猛反撃を見せて前半のうちに追いつくと、後半にはノルウェー代表FWアーリング ハーランドの2ゴールなど3得点を叩き出した。特に、フィル フォーデンの縦パスをアーリング ハーランドが受けて、左足で決めた逆転ゴールは圧巻だった。
「難しい試合でした。最も大事だったのはケガ人を出さないこと。チームは改善点もありますが、次のバイエルン戦に向けて集中します」と試合後に語ったペップ グアルディオラ監督。来日して最初の試合ということもあり、後半頭から10人を入れ替えるなど、選手起用は予定どおりの部分があったかもしれない。FCバイエルン・ミュンヘンに対しては「去年の同じ時期より今年のほうが体調が良く、ケガもしていないのでコンディションも良い」と指揮官が語るアーリング ハーランドを先発で起用する可能性は高く、横浜FM戦は出場しなかったベルギー代表MFケビン デブライネも登場してくるはずだ。
FCバイエルン・ミュンヘン戦は本来の主力メンバーが多くスタメンに名を連ねると予想される。その中で、横浜FM戦は[4-3-3]の右インサイドハーフで起用された20歳の新鋭・ジェームズ マカティーや、新戦力のクロアチア代表MFマテオ コバチッチなど、フレッシュなメンバーをどう融合していくのか。FCバイエルン・ミュンヘンという欧州屈指の強豪を相手にここで見極めることは、プレミアリーグの開幕に備えて非常に大事なミッションとなる。
FCバイエルン・ミュンヘンは欧州王者との試合を経て、29日には川崎Fとの対戦を迎える。新シーズン最初の公式戦は8月13日(日本時間)に行われるDFLスーパーカップ・ライプツィヒ戦。そこに向けて、日本でしっかりとフィジカル面を上げていきたい。それと同時に、就任2シーズン目のトーマス トゥヘル監督としては、マンチェスター・シティという最強の相手にぶつかりながら、戦力の見極めを行っていきたいところだろう。
ヨシュア キミッヒやジャマル ムシアラといった中盤の主力は健在で、新シーズンも自慢のセクションになる。フランス代表のキングスレイ コマンなど、サイドアタッカーも豊富だ。ただ、昨季はなかなかハマらなかったFWのチェックは不可欠で、現時点では去就が取り沙汰されるセネガル代表FWサディオ マネなどの奮起も期待される。一方で、バンディエラ的な存在であるドイツ代表MFトーマス ミュラーが、コンディションの影響で来日できないことが明かされた。非常に残念ではあるが、若い選手などにとってはチャンスだろう。
昨季終盤にチームを引き継いだトーマス トゥヘル監督としても、自分の色を出していく勝負のシーズンになるだけに、採用するシステムも含めて注目だ。
[ 文:河治 良幸 ]


