中でも、ディフェンディングチャンピオンとして今大会に臨む川崎Fは注目チームの1つ。主な即戦力としてはSBに山根 視来、ジオゴ マテウスを獲得し、東京五輪世代の主役候補でもある旗手 怜央、三笘 薫をルーキーとして迎え入れた。チームを支えてきた阿部 浩之(名古屋)や奈良 竜樹(鹿島)が移籍したことは痛手ではあるが、既存選手を含めた若手の躍進が川崎Fの未来を明るく照らしていくことになるだろう。また、今季は新たに[4-3-3]のシステムにトライ。自分たちのサッカーをアップデートしていく作業を沖縄キャンプから積極的に行い、徐々に手ごたえも得られてきている。
「最初は探り探りやっていたけど、キャンプの最後にやった練習試合も良い形で勝つことができたし、ボールを奪うところや得点も多く奪うことができた。練習試合を1回も負けずに良い形でできているので、このイメージのまま公式戦もやれればいいかなと。いまチャレンジしていることに、みんなが積極的に取り組めて、それが良い結果に結びつけばいいなと思っている」(小林 悠) 今週からはルヴァンカップに向けての調整を開始。「チームとしてもピリッとするところが出始めている」と主将の谷口 彰悟が話すようにトレーニングの緊張感は増しており、良い雰囲気で取り組めている。もちろん、このコンペティションで狙うのは2連覇。翌週に開幕する明治安田J1に向けても「勝ってスタートを切りたい」(谷口)。
そんな川崎Fのホームスタジアムに乗り込むのが清水。今オフは絶対的エースに君臨していたFWドウグラスが神戸へ、SBの松原 后がシント・トロイデン(ベルギー)へと移籍し、大きなダメージを受けた。ただ、FWには2018年に広島に在籍していたタイ代表のティーラシン デーンダー、大分の後藤 優介を、SBには名古屋から金井 貢史、大宮から奥井 諒と積極的に補強。さらに、DFにはブラジル国籍のヴァウド、GKにはコロンビアリーグで優勝経験を持つネト ヴォルピを迎え入れ、指揮官には昨季リーグ優勝を果たした横浜FMのヘッドコーチを務めたピーター クラモフスキー氏が就任した。新監督の下、新たな清水のスタイルを構築し、新戦力と既存選手が化学反応を起こしていく2020年となるだろう。一発目の公式戦で大きな自信を得るためにも結果を残したいところである。
今季の開幕を告げるルヴァンカップ。川崎Fと清水が相まみえる一戦は2月16日(日)、等々力陸上競技場で14時にキックオフされる。
[ 文:高澤 真輝 ]


