両チームは明治安田J1第2節で対戦し、川崎Fが2-1で勝利を収めている。この勝利から7連勝を飾った川崎Fはリーグ戦でダントツの首位を走るが、内容的には鹿島が押し込む時間帯も長く、後半は明らかに鹿島が主導権を握っていた。染野 唯月のシュートがクロスバーに当たっていなければ、まったく違う展開になっていたかもしれない。
とはいえ、川崎Fは攻守ともに高いクオリティーの試合を見せている。リーグ戦では8試合を消化して21得点6失点の勝点22。失点数はC大阪、名古屋、広島に次ぐ4位だが、得点力は当然のようにリーグ1位を誇っている。1カ月ぶりの対戦で、その爆発的な攻撃力を鹿島のディフェンス陣が抑えられるかが試合の焦点となりそうだ。
ただ、互いに8月1日にリーグ戦を戦い、中3日でこの対戦に備えなければならない。さらに中2日でJ1第9節が待っており、8月は9試合を戦うスケジュールとなっている。1週間に2試合戦う日程を乗り切るためには、11人の選手を使い続ける戦い方では到底不可能だろう。
その点、両チームともに豊富な戦力を抱えている。川崎Fはリーグ戦の中でもその豊富な戦力を生かした戦い方が板についており、交代出場した選手が決勝点や相手を突き放す得点を奪うことは1回、2回ではなく、複数回起きている。たとえ先発を入れ替えたとしても、チームのクオリティーは変わらないだろう。
迎え撃つ鹿島も、ザーゴ監督は結果が出る前から多くの選手を起用してきた。「誰が出ても同じように戦うことを求めている」という監督の下、定められた型を理解して体現するまでに時間がかかったが、少しずつチームは変わり始めている。監督から求められていることをやるだけではなく、その型の中で自分の個性を発揮できる選手が増えてきた。
鹿島は暑い大分でアウェイ戦を戦い、川崎FもG大阪と激闘を繰り広げたばかり。多くのメンバーが入れ替わってもおかしくない状況だ。ただ、そうした中でも出場機会の少なかった選手たちが意欲にあふれている。大分戦では鹿島の伊藤 翔が出場わずか2分でゴールを奪うなど、ベンチメンバーがどん欲な姿勢を示していた。
前回の対戦も質が高かっただけに、今度はどんな結果が待っているのか非常に楽しみだ。
[ 文:田中 滋 ]

