清水は川崎Fと対戦。10分にレアンドロ ダミアンにゴールを決められるなど序盤から防戦一方の展開。23分には長谷川 竜也に追加点を決められ、前半を2点のビハインドで折り返す。67分に中村 慶太が西村 恭史とのワンツーからクロス、これを左SBの石毛 秀樹が頭で合わせて1点返す。まさに清水の新しいサッカーを象徴するような得点シーンだった。しかし、ここから勢いに乗ることはなく、74分に長谷川に2点目を決められ、さらには小林 悠に2得点を決められるなど、終わってみれば1-5の大敗。ピーター クラモフスキー監督の初陣は厳しいものになった。
一方の名古屋はホームで鹿島と対戦。43分に右サイドの角度のないところでFKを獲得すると、これをマテウスが直接沈めて先制に成功する。後半に入ると相手に決定機を作られるも、ランゲラックがファインセーブでしのぐなどギリギリのところで踏ん張り、試合はこのまま終了。2020年のスタートを勝利で飾った。
両者はリーグ戦再開初戦の7月4日に対戦している。清水は1992年の7月4日にクラブ初の対外試合を行い、この日をクラブの誕生日としている。その特別な日であったため、負けられない試合だった。しかし、18分に金子 翔太のゴールで先制するも、32分にデビュー戦となったGK梅田 透吾の二度のファインセーブも実らず、相馬 勇紀に押し込まれて同点に追いつかれると、40分にはオウンゴールで逆転されて勝利を手にすることができなかった。
決定的なチャンスをランゲラックに再三セーブされて1点しか挙げることはできなかったが、清水としては内容的に悪くない試合だった。それでも、この試合を落とした清水は明治安田J1第5節・神戸戦まで連敗が止まらず、公式戦6連敗と苦しんだ。その後は第6節・鳥栖戦に引き分けて初の勝点を手にすると、前々節・大分戦で初勝利。前節・浦和戦では引き分けと3戦負けなしになっている。
一方の名古屋は新型コロナウイルス感染者が出た影響で、前々節・広島戦が中止となったが、7月を4勝1分の無敗で終えた。だが8月最初の試合である前節・柏戦で初黒星を喫している。
対照的と言ってもいい1カ月間を過ごした両チームが、再び相対することになる。過密日程のため、これまでと同じ顔ぶれで戦うということはないかもしれない。だが、清水としてはルーキーの鈴木 唯人、川本 梨誉、名古屋では前節リーグ戦初出場となった石田 凌太郎など、若手に期待がかかる。
[ 文:田中 芳樹 ]

