札幌は前節、ホームで広島と対戦して2-1のスコアで勝利。立ち上がりから広島にポゼッションされる展開になりながらも我慢強く戦い、CKのこぼれ球をつないで金子 拓郎が巧みにコントロールしたシュートを沈めて先制。8分後に同点とされるも、後半に入ってからもチームとして献身的に戦い続け、61分にドウグラス オリヴェイラが来日後の公式戦初得点を決めて、これが決勝点に。勝点3を奪って単独首位の座に立った。
直近の公式戦を振り返ると、8日に敵地で清水との明治安田J1第9節を戦い、1-3で敗戦。前半終了間際にPKを献上して失点をすると、後半立ち上がりに負傷からの復帰戦となった鈴木 武蔵が完璧な直接FKを沈めて同点とする。敵地で難しい試合を強いられていただけに、そのまま勢いに乗りたかったが、そこで田中 駿汰がこの日二度目の警告を受けて退場に。前半からあまり良い形で試合を進めることができていなかった中で、数的不利となってからもどこか動きが重く、終盤に加点をされて敗れ、リーグ戦2連敗となった。
一方、夏の北海道に乗り込む横浜FCのルヴァンカップ前節は、敵地で鳥栖と対戦して1-0の勝利。立ち上がりから互角のきっ抗した展開が続く中で、横浜FCは三浦 知良が奮闘を見せてチームをけん引し、守っても伊野波 雅彦が的確な予測と並外れた身体能力の高さを見せて相手の攻撃をシャットアウト。得点こそなかなか奪えずにいたものの、攻守がしっかりとかみ合った戦いは非常にポジティブな印象を与えるものだった。そして最後にドラマが待っており、0-0で迎えた後半アディショナルタイムに瀬沼 優司がゴールネットを揺らして劇的な勝利。他会場では札幌が勝利していたため、ドローでは札幌の1位が確定してしまう状況だっただけに、あまりにも価値の大きな瀬沼の一発だった。
そしてこちらも直近の公式戦に目を向けると、8日の敵地でのJ1第9節・G大阪戦になるのだが、結果としては1-2で敗戦。前半は相手の勢いに押されてしまい34分に先制点も献上してしまうのだが、同点を目指して前がかりになった後半は斉藤 光毅の得点も含めて完全に主導権を掌握。相手GKの好守がなければいつ逆転ゴールを奪ってもおかしくない雰囲気も作り上げていた。しかし、そこで畳みかけることができずにいると、最終盤に相手のパワープレーに脅かされ、後半アディショナルタイムに決勝点を奪われてしまった。
さて、そんな両チームの対戦だが、やはり焦点は勝点3の奪い合いだろう。札幌は引き分けでもグループ1位が決まる状況だが、ホームであることや、リーグ戦で連敗を喫している状況から抜け出したい。そして横浜FCとしても前節に最後の最後で勝点3を引き寄せた勢いそのままに、グループステージ最終戦で大逆転を演じたいところだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

