両者が所属するDグループは、柏が2連勝で1位通過を決めている。勝点3でグループ2位につける湘南は、『各グループ2位チーム内の上位1チーム』という突破要件に懸けることとなった。
ただ、Aグループでは川崎Fと名古屋が2連勝を収めており、最低でも勝点を『6』に乗せる必要がある。この2チームは今節で対戦を控えているため、その試合が引き分けに終わると無条件で敗退が決まってしまうが、湘南にとってはまず目の前の試合を勝ち切ること。そして、最後は得失点差や総得点の争いとなることを考えれば、複数得点を奪っての勝利を求めたいところだ。
リーグ戦では9試合を終えて7敗と最下位に沈んでいる湘南。思うような結果を得られないチームにとって、このルヴァンカップは流れを変えるチャンスとも言える。「ウチはリーグ戦でうまくいかないときに、ルヴァンカップでチーム全体の層の厚さを見せて、勝って波に乗るということがある」(齊藤 未月)。そして、先週5日のDグループ第2節・柏戦では直近のリーグ戦から先発10人を入れ替えて戦ったように、この試合でも日頃、出場機会のない面々に出番が回ってくることが予想される中で、彼らにとってはアピールの場ともなるだろう。いずれにしても、グループステージ突破の可能性を残して臨むことができるだけに、G大阪よりもモチベーション高く、このホーム戦を迎えられるはずだ。
その中でも注目はイキの良い10代のプレーヤーたち。柏戦でプロ初先発を果たした畑 大雅や、柴田 壮介、2種登録ながらもすでにリーグ戦デビューを飾っている田中 聡と、浮嶋 敏監督は若手選手の起用に積極的だ。特に柏戦で鋭い突破からチャンスを生み出した畑は楽しみな存在で、「スピードで言えばリーグ屈指のものを持っている。ただ、その速さをいつどこで、どう発揮するか。そういう意味では、ああいう試合の経験は彼にとっても大事になったんじゃないか」と浮嶋監督。明確な武器を有しているだけに、この試合ではゴールにつながるプレーに期待したい。
一方のG大阪も、若手の逸材を数多く抱えている。Dグループ第2節・大分戦では昌子 源が加入後初出場を果たした中で、その左隣のポジションでは松田 陸がトップチーム初先発を飾った。ほかにもG大23で経験を積む唐山 翔自や塚元 大といった将来有望なアタッカーに加え、ここまで出番の少ない黒川 圭介や山本 悠樹という大卒ルーキーたちにもこの試合でチャンスが巡ってくる可能性がある。すでに敗退が決まっている中でも、現在リーグ戦2位と好調なチームを勢いづける、新星の出現が期待される。
[ 文:林口 翼 ]
