柏はリーグ開幕戦で8季ぶり、四度目の復帰を果たしたレヴィー クルピ監督率いるC大阪と敵地で対戦。以前からチームの主力として活躍している江坂 任やクリスティアーノに加え、仙台から新加入の椎橋 慧也や福岡から復帰した上島 拓巳をスタメンに並べ、陣形も目新しいゼロトップ気味で試合に臨んだ。しかし、35分に上島が一発レッドカードで退場したこともあり、結果的には0-2で完封負け。黒星スタートとなった。
ネルシーニョ監督は試合後、攻撃面では「再三チャンスを作っていながら決定機を逃したことを悔やんでいる」とコメント。昨季のJ1リーグ得点王かつMVPのオルンガが移籍したこともあり、攻撃の形、そしてフィニッシュの質にはまだまだ改善の余地がある。また、守備面でも課題は少なくない。37分に急きょ途中出場した染谷 悠太は、「1人退場してしまったことでチームとしてバタつきが出てしまい、つけ入るスキを与えてしまった。(失点)ゼロで終わることにもっとこだわらなければいけなかった」と反省の言葉を述べた。
対する横浜FCはリーグ開幕戦、敵地で札幌と対戦。前線にはともに新加入のストライカー・クレーベと渡邉 千真を並べ、ボランチの位置には今季から背番号10を背負う中村 俊輔が入った。しかし、立ち上がり早々に2失点を喫するとその後も多くのシュートを浴び、最終的には5得点を奪われて大敗。チーム内での連係不足、戦術のかみ合わせの悪さがあらわになる内容・結果となってしまった。下平 隆宏監督は敗因の1つに「コンパクトな陣形を保てなくなったこと」があると分析。その上で「非常に痛い。得失点差もそうですし、チームとしてダメージのある敗戦でした。またすぐ試合が来るので、切り替えてやっていきたい」と振り返った。
両者が対戦した過去12戦では4勝4分4敗とまったくの五分。リーグ戦での前回対戦では柏がアウェイで3-0と快勝を収めており、ネルシーニョ監督は下平監督が率いるチーム相手に初勝利を挙げた。ただ裏を返せば、ネルシーニョ監督は前回対戦以前において、下平監督が率いるチームとの対戦で勝利したことがなかった。ネルシーニョ監督が相性の悪さを覆すことができるのか、それとも下平監督が再び相性の良さを見せつける結果となるのか、注目したい。
かつて相手チームでプレーしていた選手も多いこの試合。リーグ戦では両チームともに幸先が良くないスタートとなっただけに、勝点3を奪取したい思いは強いはずだ。
[ 文:藤井 匠 ]
