互いにリーグ戦でも上々の滑り出しを切っており、6試合を終えて3勝2分1敗と同じ成績。得失点差もプラス2で並び、総得点の差でFC東京が6位、神戸が7位につけている。
両者は直近のリーグ戦でも勝利。FC東京は今季の“悪癖”である先制点を献上したが、田川 亨介とディエゴ オリヴェイラのゴールで逆転し、今季初の連勝を果たした。一方で神戸は大逆転勝利を達成。札幌に後半開始早々までに3点のリードを許したが、山口 蛍と古橋 亨梧が2ゴールずつを決め、クラブ史に残る劇的な勝利を飾った。両チームともにチーム状態は上向きである。
両者の激突は今季二度目。すでに明治安田J1第3節で対戦している。立ち上がりにドウグラスのゴールで神戸が先手を奪うと、後半にもドウグラスが決めて2点をリードした。これでゲームは終わったかと思われたが、FC東京がディエゴ オリヴェイラ、永井 謙佑の連続ゴールで振り出しに戻した。それでも、決着をつける3点目を奪ったのは神戸。郷家 友太がミドルシュートの跳ね返りを自ら詰め、勝点3をもたらした。FC東京にとっては今季唯一の黒星を喫した相手が神戸ということになる。
このゲームを参考にするならば、神戸のビルドアップや前線の動き出しにFC東京がどう対抗し、カウンターに出ていくかが1つのポイントになりそうだ。リーグ戦では中盤のプレスがハマらずボールを動かされ、フリーランニングを繰り返す前線の選手を捕まえることにFC東京が苦労していた。そこの修正をFC東京がうまく施してくるのか、それとも神戸がさらに上回るのか、主導権の握り合いに注目したい。
そしてもう1つのポイントは、代表ウィークに試合が組まれていることによる主力不在の影響。FC東京は日本代表に小川 諒也が選出され、U-24日本代表には渡辺 剛と田川が選ばれている。対して神戸も日本代表に古橋と前川 黛也が招集されている。全員が主力として活躍しているだけに、その穴に誰が入るかもゲームの行方を左右しそうである。
カップ戦とはいえ、好調の波を止めたくない思いはどちらも一緒。グループステージ突破に向けて優位に立つためにも、このゲームでの勝点3は重要となる。連戦から解放されて迎える試合ということで、互いに主力がピッチに立つことも考えられる。3月を勝利で締めくくるのはどちらだ。
[ 文:須賀 大輔 ]
