ホームチームの大分は現在、神戸と勝点3で並ぶ2位。開幕戦は神戸に1-3で敗れ、第2節は徳島に1-0で勝利して、この試合に臨む。リーグ戦では6連敗して18位に沈む苦しい状況。攻撃の形がうまく作れずに守備のほころびを突かれて失点するゲームが続いており、戦い方の見直しも迫られる雰囲気になってきた。
直近の明治安田J1第10節・柏戦に0-1で敗戦したあと、片野坂 知宏監督は「今後われわれがどういうふうに戦っていくかというところで、次がすごく大事になると考えている」と苦しい胸の内を明かした。クラブが実施するクラウドファンディングに寄せられる多くのファンやサポーターからの支援を受け、今季ホーム初勝利を届けたいと全力での準備を誓う。
一方のFC東京は開幕戦で徳島を1-0、第2節で神戸を2-0で下し、Bグループの首位に立つ。リーグ戦では第9節・川崎F戦に2-4で敗れ、無敗を『5』でストップ。第10節・福岡戦も0-1と連敗して現在8位となっている。ゲームによってロースコアだったりスコアが大きく動いたりするが、劣勢に回った第9節の“多摩川クラシコ”ではシュート3本で2得点するなど、堅守速攻のスタイルを効率的にゴールへと結びつけてきた。
両軍の前回対戦はリーグ戦の第4節。1-1のドローに終わったが、大分にとってはリーグ戦で勝点を取れた直近の試合となる。連戦だったFC東京に対して、大分はJ1第3節が延期となって準備期間にアドバンテージがあったこともあり、腰を据えて自分たちのスタイル体現にチャレンジできた一戦だった。その後は一気に低迷期に陥り、いまもチームコンディションは良くないが、内容の良かった前回対戦を思い出し、浮上の糸口をつかみたいところだ。
チームスタイルのベースとなるビルドアップが思うように機能していない中、FC東京の迫力あふれるカウンターにさらされれば、不調のチームは腰が引けてしまいそうだが、踏ん張って勇敢に戦えるかどうかで、今後の戦い方が左右される。片野坂監督の「次が大事」という言葉も、そういうことを意味しているのではないか。公式戦7連戦の2戦目で戦力のやり繰りも厳しいと思われるが、リーグ戦にあまり絡んでいない若手を起用するのか、リーグ戦の流れを汲んだメンバー構成にするのかによっても、指揮官の改善策が透けて見えそうだ。
パワフルな外国籍ストライカーや代表選手が厚い層を成すFC東京も、その戦力をどう組み合わせるかが興味深い。リーグ戦連敗の流れを断ち切り、グループステージ全勝を目指して、アウェイの地へと乗り込んでくるだろう。
片野坂監督と長谷川 健太監督との師弟対決。また、大分でプロデビューした森重 真人と東 慶悟、FC東京アカデミー育ちの福森 健太がいる両チームの対戦は、双方のサポーターにとっても楽しみの多いカードだ。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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