ここまで勝点4を獲得している神戸は、第1節・大分戦を3-1で飾り、幸先よく今季のルヴァンカップをスタートさせた。ただ、続く第2節・FC東京戦に0-2で敗れると、ホームに徳島を迎えた第3節も0-1で敗戦。前節は4月28日の大分戦で、勝点で並ぶライバルとの激突となったがドロー。他会場の徳島対FC東京もドローで終えたことで、3チームが同勝点で並ぶ混戦状態に変化なく、今節にもつれ込んでいる。
勝点の積み上げこそ停滞している神戸だが、内容面を見ると確かな戦いぶりを見せている。直近の大分戦はスコアレスドローで終えたものの、ポゼッションで優勢をとり、守備でも危険な形を作らせなかった。ゲームの流れを掌握していた中で後半、1人少ない状況に陥るアクシデントにも見舞われたが、チームスタイルであるハイプレスやポゼッションを10人でも変わらず続行するなど最後まで攻撃姿勢を貫いている。リーグ戦と出場メンバーが大きく替わり、予想外のアクシデントに見舞われても同じ戦い方を実現できているのは、チームとして積み上げてきたものの強堅さを物語ってもいるだろう。
さらに、チームとしては5月1日、リーグ戦3試合連続ドローの中で迎えた明治安田J1第12節・広島戦を3-0で快勝。その試合では主将のアンドレス イニエスタが昨季のAFCチャンピオンズリーグ以来となる公式戦復帰を果たした。リンコンやアユブ マシカといった新外国籍選手も出場機会を与えられながら、日本のサッカーへの適応やチームとの連係を高めている中、主将の復帰は最大の朗報だろう。さらに、今季初めはルヴァンカップでの戦いが中心だった中坂 勇哉が先発出場でゴールを決めるなど、熾烈さを増すチーム内競争は次の主役を生み出す原動力ともなっている。グループステージを勝ち抜くために、組織的な戦いはもちろん、個々のパフォーマンスにも注目したい今節だ。
一方のFC東京はここまで順当に勝点を積み上げてきた。第1節で徳島を1-0で破ると、第2節・神戸戦は2-0、続く第3節・大分戦も1-0と無失点での3連勝を飾るなど絶好調ぶりを披露。前節・徳島戦は1-1で引き分けたものの、神戸と大分の対戦がドローに終わったことで2位以内が確定し、どこよりも早いプレーオフステージ進出が決定。その試合ではデビュー戦だったブルーノ ウヴィニが初ゴールを決めるなど収穫もあった。
ただ、リーグ戦を見ると第8節終了時点で6位につけていたものの、現在4連敗中と厳しい戦績となっている。堅守が持ち味の1つのチームだが、5月1日に行われたJ1第12節・横浜FM戦は0-3で敗れるなど、失点が増えているのも気がかりだ。リーグ戦の負の流れを断ち切る好機としたい神戸戦となりそうだ。
[ 文:小野 慶太 ]
