ホームチームはようやく長いトンネルから脱出した。長谷川 健太監督が就任して4シーズン目でワーストなるリーグ戦5連敗で迎えた明治安田J1第14節・柏戦は、メンバーやシステムに変更を施して挑むと、それがハマった。立ち上がりから集中した姿勢を保ち、前半のうちに勝負を決めた。11分のディエゴ オリヴェイラのゴールを皮切りに17分、18分とアダイウトンが連続してネットを揺らす。後半は押し込まれる時間が長くなったが、想定どおりで慌てることなく対応。終了間際にカウンターから三田 啓貴がダメ押し弾を決め、6試合ぶりに勝利を味わった。この結果に、チームからは安どの気持ちが溢れ、指揮官も喜びをかみしめていた。
リーグ戦での連敗を止め、すでにグループステージ突破を決めているFC東京からすれば、ここで1つ落ち着きたい気持ちも分かるが、良い流れを継続するためには公式戦で連勝を飾り、勢いを大きくしたいところ。メンバーが大幅に入れ替わることが濃厚だが、今季のFC東京はここまでリーグ戦、カップ戦に関係なく多くの選手がピッチに立っている。結果を残した選手が出場機会をつかんできただけに、この大分戦のピッチに立つ選手たちには、チームの連勝と個人のアピールの二兎を追ってもらいたい。
対する大分はなかなか苦境を抜け出せないでいる。J1第12節・清水戦でリーグ戦の連敗を『7』で止めたが、そこからは1分1敗と流れを持続できず、J2降格圏の17位に低迷している。ただ、目指しているスタイルや方向性にブレはなく、いまは踏ん張りどころ。ここで勝って流れを変えたいところである。グループステージ突破に向けては神戸、徳島と勝点で並んでいるが、勝利が必須。勝っても裏カードの結果に左右される難しい状況にあるだけに、まずはFC東京に勝つことだけを頭に入れて戦いたい。
両者はすでに今季二度顔を合わせている。第1戦は3月14日に行われたJ1第4節。前半に渡邊 凌磨のゴールでFC東京が先制するも、後半に町田 也真人がゴールを決め、大分がドローに持ち込んだ。そして、4月21日にはルヴァンカップBグループ第3節で対戦。互いにリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えた中で戦い、永井 謙佑のミドルシュートで挙げた1点を守り切ったFC東京が勝利した。
ここまでの2試合はどちらもボールを握る大分に対して、FC東京が堅い守備からカウンターを仕掛ける構図になっており、この試合でも同じような展開が予想される。FC東京が公式戦での連勝を果たし、無敗でグループステージの戦いを終えるのか、それとも大分が勝ってプレーオフステージ進出に望みをつなぐのか。過去2戦の舞台であった昭和電工ドーム大分から味の素スタジアムに戦いの場を移して行われる一戦は、どのような結末が待っているのか楽しみである。
[ 文:須賀 大輔 ]
