湘南が最終節で対戦する相手は前回大会ファイナリストの柏。グループ最下位の柏にもグループステージ突破の可能性は残っているが、それには勝利が絶対条件。「彼らは勝たなければチャンスがないので、フルテンションで来ると思う」と湘南の浮嶋 敏監督は話す。
お互いに負ければ次のステージで戦う可能性がなくなってしまうため、「サッカーのプレーというよりは、ファイトする“戦い”の色合いが強いゲームになるんじゃないか」と浮嶋監督は試合を展望する。ただ、湘南は15日の明治安田J1第14節・横浜FC戦で0-2の敗北を喫してしまった。第13節・大分戦で勝利し、リーグ戦8試合負けなしと良い流れだったところでの敗戦となり、「勝ちを守るような入り方をしてしまったことが立ち上がりの失点につながってしまった。焦りから来る心のスキが出てしまい、2失点目をしてしまった」と指揮官は試合を振り返る。
横浜FC戦後、山田 直輝は「横浜FCの気迫と勝点3を取りたいという気持ちが、僕らを上回っていた」と受けに回ってしまったことが敗因になったと悔しさをにじませていた。ルヴァンカップの最終節でも、勝たなければいけない柏は立ち上がりからいつも以上に高い強度で試合に臨んでくるはずだ。横浜FC戦で得た教訓を無駄にしないためにも、柏戦では相手を上回る強気な気持ちで試合に挑みたい。
一方の柏も、15日のJ1第14節・FC東京戦で前半に3点を決められ、0-4という屈辱的な敗戦を喫した。ネルシーニョ監督は「今日のゲームはなんと言っても序盤の入りが非常に悪かった。ピッチに入った選手たちの頭が真っ白になってしまったんじゃないか、という印象すら覚えるゲームの入りだった」と厳しく言及。しかし、前半の飲水タイムで「もう一度しっかりとわれわれがやるべきことをやろう」と声をかけ、そこから「チームとしてはバランスを取り戻して、いくつか決定機を作っていました」(ネルシーニョ監督)。結果的には無得点での完敗に終わったものの、指揮官からはポジティブな言葉も出ていた。飲水タイム後の姿勢について、三丸 拡は「最後に失点してしまいましたけど、リスクを負うところは負って、ああいう姿勢で最初から点を取りにいかないといけない」と一定の手ごたえと学びを得た。
互いに敗戦から中3日と短い期間でいかに立て直し、前を向いてこの最終戦に臨むか。苦い敗戦を糧にして、より勝利に飢えたチームがプレーオフステージ進出の切符をつかむはずだ。
[ 文:舞野 隼大 ]
