代表ウィークで明治安田J1が中断となる今週末は、JリーグYBCルヴァンカップが開催される。ヤマハスタジアム(磐田)では、磐田と札幌が激突する。
グループステージ初戦で横浜FMと対戦した磐田は、前線から積極的にプレッシャーを仕掛け、昨季のJ1王者相手に果敢なトライを試みたが、オウンゴールによる失点で黒星スタートとなった。一方の札幌は鳥栖との初戦で数多くのチャンスを作り、ゲーム内容で一定の手ごたえをつかんだものの、スコアレスドローで決着。今節は互いにルヴァンカップ初勝利が懸かる一戦となる。
とはいっても、J2を戦う磐田はリーグ戦の中断がないため、この試合から中3日でJ2第6節・栃木戦を控えており、ここから怒とうの過密日程が幕を開ける。そこへのはずみをつけることが、今節の最も大きなテーマとなる。
開幕から着実に成長できている感覚はあるものの、リーグ前々節・大宮戦では終了間際の失点で黒星。リーグ前節・清水戦では二度のリードを守り切れず、勝点1にとどまった。「本当に良い部分は出せていますが、踏ん張り切れないのが続いている。そこは課題」と横内 昭展監督。勝ち切れない悔しい試合が続いているだけに、現状を打破する勝利が欲しいところだ。
「(ルヴァンカップは)本当に良い相手とやれて、僕らからするとチームが成長する上で貴重な試合だと思う。われわれもただ試合をするのではなく、勝利を目指して勝つことに重点を置いているので、難しいことではありますが、両方を忘れないように戦っていきたい」(横内監督)。
その中で最も期待されるのは後藤 啓介。杉本 健勇の横浜FMへの期限付き移籍が発表されたことで、現状起用できる唯一の本職ストライカーとなった。ファビアン ゴンザレスは5月11日まで出場停止であり、否が応でも17歳にかかる期待は大きくなる。リーグ開幕戦で2ゴールという衝撃のデビューを飾り、リーグ戦初先発となった“静岡ダービー”では先制点を決め、すでにエースを担える風格すら漂っている。そんな17歳がここからどんな活躍を見せてくれるか。
対する札幌もリーグ戦では1勝3分1敗と勝ち切れない試合が多い。自信を得るためにも、やはり勝点3が欲しいところだろう。その中で注目は、今季から札幌に加入した小林 祐希だ。リーグ戦では2試合連続ゴールと、新天地で存在感を見せ始めている。神戸に所属し、6年ぶりにJリーグに帰ってきた昨季は磐田との古巣戦は実現しなかっただけに、古巣サポーターにとっても注目の存在といえるだろう。
[ 文:森 亮太 ]