インターナショナルマッチウィークでリーグ戦は中断中。新潟はトーマス デンが豪州代表の活動に招集されており、欠場。鹿島は松村 優太がU-22日本代表で欠場となる。どちらのチームも直近のリーグ戦からは中7日、今節終了後からリーグ再開までは中5日という日程のため、リーグ戦メンバーも多く試合に絡んでくることが予想される。
新潟のルヴァンカップ初戦はアウェイで福岡に0-1で敗れた。ビルドアップのミスからカウンターで失点。流れは奪い返したものの、最後の精度を欠いた。
ただ、明治安田J1では堅調で、開幕から2勝2分1敗の8位。ボールを保持して主導権を握る組織的で攻撃的なサッカーをJ1の舞台でも表現し、勝点を積み上げている。5試合で奪った8ゴールはリーグ3位タイの数字。今季、町田から加入したスピードスターの太田 修介が3得点と、早速起用に応えている。一方、ここまで喫した7失点のうち多くは自陣ゴール前でクリアし切れず決められたもの。課題が明確になったことで守備を見直すきっかけとなった。
ただし軸にあるのは、自分たちのスタイルだ。「大きくクリアするときの見極めは大事だけれど、自分たちの目指すサッカーはボールを動かすスタイル。鹿島さんに合わせたサッカーを展開すると、相手のペースになってしまう。新潟らしく、つなぐところはつなぐ、ハッキリ流れを切るところは切るという判断はすごく大事になってくる」とボランチの秋山 裕紀は言う。
攻撃にメリハリをつける上でポイントになるのは、新加入のFWグスタボ ネスカウだ。味方のために前線で体を張ってボールを収め、189cmの高さを生かしてクロスに頭で合わせることもできる。福岡戦では得点こそ生まれなかったものの、好プレーを見せた。練習ではダニーロ ゴメスのクロスから点を決めており、ブラジリアンユニットの躍動にも期待がかかる。
対する鹿島の前節はアウェイで柏と対戦し、1-1で引き分けた。前半に松村が先制点を挙げたが、90分にCKから1点を返された。
リーグ戦の成績は、2勝1分2敗で10位。7得点5失点という数字だ。直近のリーグ戦で出場停止だった佐野 海舟が14日ぶりにピッチに戻り、リーグ次節が出場停止のディエゴ ピトゥカも出場できるため、[4-4-2]でも[4-3-3]でも中盤は主力級で形成できる。また、新潟県出身の中村 亮太朗は、鹿島加入後初の地元凱旋試合となるかもしれない。
試合はロングボールで一気に前進し、強度の高いプレスで押し込んでくる鹿島に対し、それをパスワークではがして前進しようとする新潟という構図が予想されるが、果たしてどうなるか。新潟は押し込まれる展開では鋭いカウンターという伝家の宝刀も磨いている。
開花間近の桜に囲まれたスタジアムで、両チームともに今大会初勝利を目指す。
[ 文:野本 桂子 ]

