八戸はこの試合が今季初のホームゲーム。2日前までピッチは雪に覆われていたが、地域の住民、サポーターによる懸命な雪かきのボランティアもあり、なんとか雪のない状態での試合にこぎつけた。
この大会に向けて、石﨑 信弘監督は「カテゴリーが上のチームとできる機会(がある)。いま持っている力がどれくらいなのかを試すことができる大会」と位置づけ、いまだリーグ戦で勝利がない中、「なんとか勝利してリーグ戦にはずみをつけたい」と話す。
また、メンバー選考に関して指揮官は「今季の選手たちはレベルが均衡していて、選手層が厚い。過密スケジュールということもあるが、リーグ戦に出られない選手にもチャンスを与えながら勝利を目指す」と、リーグ戦とは異なる選手を起用すると明言。チーム内競争を促しながら、レベルアップを図る。
八戸はここまでの明治安田J3で2戦2敗。開幕戦はJ2から降格してきた大宮に1-4で敗れると、第2節・相模原戦も0-1で落とした。
この2戦を振り返り、石﨑監督は「初戦の失点は、昨年だと起こり得ない失点だった。(3バックの)両サイドが新加入選手で対応が遅れてしまい、チームとしての約束事ができていなかった。あとは、失点の仕方が悪かった。相模原戦では自分たちのミスから1失点したが、前半と後半で決定的なチャンスが多くあった中で、無得点で終わってしまった。どう点を取っていくかが課題だと思う。外からのクロスは多く入れることができているが、そのクロスの精度、タイミング、中にいる選手の対応などを改善しないといけない。また、中央をどうやってうまく崩していくかをやっていかないといけない。押し込んでいるときに崩す力を身につけないといけない」と、多くの課題を挙げた。それでも、課題を見つけて次のゲームにつなげることを長年の監督業で積み重ねてきただけに、修正して、万全の状態でこの試合に向かうだろう。
先ほど述べたとおり、この試合はリーグ戦とは違うメンバーの起用が予想されるが、Jリーグ通算338勝を挙げている名将の采配に期待したいところだ。
対する金沢もリーグ戦は3連敗と不調。沼津との開幕戦を0-3で落とすと、第2節は今治に1-3、第3節ではFC大阪に2-6で敗れた。3試合で『12』という失点数の多さは、チーム全体で早急に改善すべき大きな課題だろう。
最下位でのJ3降格となった負の流れが、シーズンをまたいでつきまとっている金沢。就任1年目の伊藤 彰監督は中3日でどこまでチームを立て直せるか、手腕が試される。この試合で今季初勝利を挙げ、リーグ戦にはずみをつけたい。
[ 文:夏目 二郎 ]
