チャレンジャーの立場となる大宮は、3月の1回戦で同じくJ3の岐阜に2-1で勝利。村上 陽介や清水 祐輔、関口 凱心といった大卒ルーキーや植田 悠太と種田 陽といった10代の選手など多くの若手を抜擢しながら、アウェイゲームを勝ち抜き、名古屋への挑戦権を手に入れた。
来たるこの一戦に向けて、コンディションを上げ、出場に意欲を燃やしている選手がいる。それは背番号10のシュヴィルツォクだ。昨季の夏に大宮に加入すると、9月末のJ2第37節・大分戦で右ひざ外側側副じん帯損傷の重傷を負い、昨季の残りシーズンを棒に振った。それだけではなく、今季の開幕にも間に合わず。しかし、4月に入るとついに全体練習に合流した。その姿を見る限り、長期のブランクを感じさせないパフォーマンスを発揮しており、エリア内での勝負強さや抜群のシュートセンスはチーム内でも群を抜いている。
また、シュヴィルツォクにとって名古屋はJリーグでプレーする機会を与えてくれたクラブだ。2021年の夏に加入すると、リーグ戦14試合で7ゴールをマーク。また、そのシーズンのAFCチャンピオンズリーグラウンド16・大邱戦でハットトリックを達成し、ファン・サポーターのハートをがっちりつかんだ。
この試合でオレンジとネイビーのユニフォームを着た“クバ”がピッチに立てば、両チームのファン・サポーターからの視線を一身に集めることになるだろう。
対して、アウェイゲームとはいえ、挑戦を受ける立場となる名古屋は、開幕3連敗とリーグ開幕直後の不振がウソのように現在は急浮上中である。J1第4節・柏戦で今季初勝利を飾ると、第5節・横浜FM戦、第6節・札幌戦でも勝利。第7節・福岡戦はスコアレスドローに終わったが、直近の第8節・磐田戦は最少スコア差で勝ち切り、順位を8位にまで上げた。いま最も勢いのあるチームの1つと言っていいかもしれない。
両チームともにリーグ戦の間でのゲームということでメンバー選考は不透明な部分もあるが、一発勝負なだけに白熱の攻防になることは間違いない。大宮が下克上を起こすのか、名古屋が返り討ちを果たすのか、非常に楽しみな一戦だ。
[ 文:須賀 大輔 ]

