JリーグYBCルヴァンカップは1stラウンド2回戦からJ1勢が登場。NACK5スタジアム大宮では、明治安田J3で6勝3分と無敗を貫いて首位に立つ大宮と、4勝1分3敗でJ1・8位の名古屋が激突する。両指揮官の関係性は大きな注目点の1つだ。名古屋の長谷川 健太監督と大宮の長澤 徹監督は、FC東京で監督(長谷川監督)・コーチ(長澤監督)の関係で共闘し、筑波大での先輩(58歳の長谷川監督)・後輩(55歳の長澤監督)の間柄。相手を知り尽くす指揮官同士による采配の駆け引きは楽しみである。
チャレンジャーの立場となる大宮は、3月の1回戦で同じくJ3の岐阜に2-1で勝利。
村上 陽介や
清水 祐輔、
関口 凱心といった大卒ルーキーや
植田 悠太と
種田 陽といった10代の選手など多くの若手を抜擢しながら、アウェイゲームを勝ち抜き、名古屋への挑戦権を手に入れた。
来たるこの一戦に向けて、コンディションを上げ、出場に意欲を燃やしている選手がいる。それは背番号10の
シュヴィルツォクだ。昨季の夏に大宮に加入すると、9月末のJ2第37節・大分戦で右ひざ外側側副じん帯損傷の重傷を負い、昨季の残りシーズンを棒に振った。それだけではなく、今季の開幕にも間に合わず。しかし、4月に入るとついに全体練習に合流した。その姿を見る限り、長期のブランクを感じさせないパフォーマンスを発揮しており、エリア内での勝負強さや抜群のシュートセンスはチーム内でも群を抜いている。
また、
シュヴィルツォクにとって名古屋はJリーグでプレーする機会を与えてくれたクラブだ。2021年の夏に加入すると、リーグ戦14試合で7ゴールをマーク。また、そのシーズンのAFCチャンピオンズリーグラウンド16・大邱戦でハットトリックを達成し、ファン・サポーターのハートをがっちりつかんだ。
この試合でオレンジとネイビーのユニフォームを着た“クバ”がピッチに立てば、両チームのファン・サポーターからの視線を一身に集めることになるだろう。
対して、アウェイゲームとはいえ、挑戦を受ける立場となる名古屋は、開幕3連敗とリーグ開幕直後の不振がウソのように現在は急浮上中である。J1第4節・柏戦で今季初勝利を飾ると、第5節・横浜FM戦、第6節・札幌戦でも勝利。第7節・福岡戦はスコアレスドローに終わったが、直近の第8節・磐田戦は最少スコア差で勝ち切り、順位を8位にまで上げた。いま最も勢いのあるチームの1つと言っていいかもしれない。
両チームともにリーグ戦の間でのゲームということでメンバー選考は不透明な部分もあるが、一発勝負なだけに白熱の攻防になることは間違いない。大宮が下克上を起こすのか、名古屋が返り討ちを果たすのか、非常に楽しみな一戦だ。
[ 文:須賀 大輔 ]