横浜FMと柏によるJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝第1戦は、柏が決して多くはなかった決定機を確実に仕留めて4-1と大勝を飾った。大きなアドバンテージを得て“後半の90分”に臨む“リカルド・レイソル”に、当然のごとく慢心の2文字はないだろう。
第1戦の試合後にリカルド ロドリゲス監督が「マリノスさんも多くのチャンスを作ってきました。彼らが危険なチームであることをあらためて実感した試合となりました」と振り返ったように、柏はミドルブロックでけん制しながら機を見てカウンターを仕掛けてきた横浜FMの攻撃を受けて何度もピンチを迎えた。好セーブを連発しながらも、警戒していたというクロスからの攻撃で1点を与えてしまったGK
小島 亨介は「自分の反省とチームとしての反省のどちらもしっかりと改善して、次に生かしていきたいです」とコメント。柏は第1戦で得たリードを守り切れれば勝ち抜ける状況であるため、自慢の“矛”を磨きつつも“盾”をより頑丈にしていきたい。
東京Vとのプレーオフラウンドでは第1戦を3-0で終えたものの、第2戦は逆転突破を目指して前がかりになった相手に対し、前半から猛攻を受けてリードを許す苦しい展開に。それでも後半に立て直して逆転に成功して2-1で勝利したが、今回の第2戦では相手を勢いに乗せないためにも、“攻撃的な守備意識”を持ちたいところだ。
一方の横浜FMは、なりふり構わず得点を奪いにいく必要がある。攻撃に比重を傾けなければいけない中で、期待したいのは守備局面で絶大な存在感を発揮する
ジェイソン キニョーネス。第1戦は完全休養となったCBが最終ラインにいるのは心強い。攻撃陣では、第1戦で加入後初のアシストを記録した
ジョルディ クルークスが大逆転劇の演出家となり得る。
ディーン デイビッドや
植中 朝日らタレントたちが劇の主役として輝くか。
なお、1-4から逆転して勝ち上がったケースが今大会ですでに生まれている。プレーオフラウンドでC大阪と対戦した横浜FCは、アウェイでの第1戦で1-4と敗れたものの、ホームでの第2戦では90分間で3点を奪って同点に追いつき、延長戦で得点を奪って8強にコマを進めた。そのケースと異なり会場はアウェイとなるが、横浜FMが流れをつかんで離さなければ、大逆転は十分に起こせるというわけだ。
柏としては受け身の姿勢をとってはいけない。相手はAFCチャンピオンズリーグエリート2024ー25に出場していた影響でこのラウンドから参戦し、柏は1stラウンドの1回戦から地道に勝ち上がってきた。立ち位置としては、あくまでもチャレンジャーだ。タレント揃いの横浜FMにチーム一丸となって戦い、自分たちの直近の課題を解決していきながら準決勝への切符を取りにいく。
[ 文:藤井 圭 ]