3大会連続12回目の出場となるメキシコは、2012年のロンドンオリンピックで金メダルを獲得した強豪国。同大会で日本は準決勝で対戦し、1-3と敗戦。決勝進出を阻まれた相手であり、その試合に出場した吉田 麻也と酒井 宏樹にとっては、リベンジの戦いとなる。
メキシコは、日本と同じく初戦で勝利を挙げている。しかもフランス相手に4-1の快勝と最高のスタートを切っただけに、勢いに乗った状態で、この試合に臨んできそうだ。
そのフランス戦では、前半こそスコアレスに終わったものの、後半に入るとギアを上げ、47分にベガのヘッドで先制に成功。さらに55分にはコルドバが追加点を奪った。69分にPKで1点を返されたものの、80分にアントゥナ、終了間際にはアギーレがダメを押し、ゴールラッシュを締めくくった。
ロモ、マルティン、オチョアと3人のオーバーエイジに加え、ライネス、アギーレ、ベガと実力者が揃うチームは、日本にとって手強い相手となることは間違いない。
東京オリンピック世代のチームが2019年のトゥーロン国際大会準決勝で対戦した際は、常に先手を取られる展開も、相馬 勇紀と小川 航基のゴールで二度追いつき、PK戦の末に勝利した。また同年の北中米遠征での対戦では、スコアレスドローに終わっている。
高い連動性としたたかな試合運びを見せるメキシコのなかで、最も気を付けたいのは右ウイングを務めるライネスだろう。10番を背負うドリブラーは、フランス戦でも躍動し、多くのチャンスを演出した。この攻撃軸に自由を与えないことが、日本にとっての重要なテーマとなる。対峙する左SBの人選が大きなカギを握りそうだ。
またポゼッションに優れるメキシコの攻撃をいかに封じるかも勝敗を左右するファクターとなる。前線からのプレッシャーはもちろん、セカンドボールの回収や球際の争いで上回れるかどうか。デュエルで圧倒的な強さを見せる遠藤 航と田中 碧のボランチコンビにかかる期待は大きい。
一方、オチョアという経験豊富なGKが守る相手ゴールをいかにこじ開けるかも、この試合の焦点だ。初戦で結果を残した久保 建英をはじめ、堂安 律、林 大地ら攻撃陣が良い形でボールを受けられれば、得点機は高まるはず。相手が高いラインを取ってくれば、スピードに長けた前田 大然の重要度も増してくるだろう。
