ホームで決勝を迎えられることになった岡山は、引き分けでも昇格を決められる立場になったことを気に留めず、勝つことだけを考えて準備をスタートさせている。副キャプテンの田部井 涼は一点の曇りもない表情で語った。
「いまはすごくワクワクしている。何よりCスタ(シティライトスタジアム)でやれることが幸せだし、自分たちのサッカーを表現して、しっかりと勝って、上に行く。その強い意志をチーム全体で共有できている」 全員で守り、全員で攻め、アグレッシブな攻守を展開してきた岡山は、決勝でもこれまでのスタイルでやり切ることにフォーカスしてキックオフから戦っていくはずだ。
一方の仙台にとっては、今季のリーグ戦で2敗を喫している相手にアウェイで勝たなければいけないという条件になったが、森山 佳郎監督が逆境に怯むことなどあるはずがない。準決勝・長崎戦のあとにも「(決勝は)われわれにとっては難易度が極めて高いゲームになると思いますけれども、だからこそ『よし、やったろうじゃないか』というところだと思います」とコメントしているとおり、もう一度選手たちと思いを1つにしてハイパフォーマンスを出していくだろう。
決勝のチケットは発売日当日に完売となった。満員のCスタで戦う岡山がJ1初昇格を成し遂げるのか。それとも仙台が森山監督体制1年目のシーズンに4年ぶりのJ1復帰を果たすのか。12月7日、両クラブは運命の分かれ道となる90分の戦いに臨んでいく。
[ 文:寺田 弘幸 ]
