10連勝中の福岡に挑む新潟は昇格戦線に踏み止まれるか。復調の長崎は監督交代後初勝利を狙う磐田と激突【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第26節】

明治安田生命Ｊ２リーグは、14日に第26節の11試合が開催される。

首位の徳島は、アウェイで岡山と対戦。9試合負けなしと安定した戦いを続けており、前節は愛媛との“四国ダービー”を制して、勢いを加速させている。2試合連続ゴール中の垣田 裕暉が今節もキープレーヤーとなりそうだ。対する岡山は前節、東京Ｖに競り勝ち、15位に順位を上げている。2試合連続無失点と堅い守りが光り、今節も徳島の攻撃に粘り強く対抗するはずだ。

10連勝と勢いが止まらない福岡は、新潟の本拠地に乗り込む。3試合連続完封勝利と堅守が際立ち、攻撃面も向上している。ここ2試合で3得点と絶好調のフアンマ デルガドが今節も爆発するか。一方、新潟とすれば正念場の一戦となる。現在2位の福岡とは勝点9差で、勝てばその差を6に詰められるが、敗れれば12に拡大し、昇格争いから一歩後退する。3連勝の勢いを保ち、前回対戦でも競り勝った福岡から勝点3を手にしたい。

3位の北九州は、アウェイで甲府と対戦。5試合未勝利と足踏みが続いており、悪い流れを断ち切れるか。5試合でわずか1得点の攻撃陣の奮起が何より求められる。対する甲府も7戦未勝利と苦しい戦い続く。こちらも7試合でわずか3得点の攻撃面が課題に。ラファエル、ドゥドゥらFW陣の爆発が待たれる。

4位の長崎はアウェイで磐田と対戦する。前節は山口との打ち合いを制し、2連勝を達成。再び浮上の兆しを見せている。前節4ゴールを奪った攻撃陣の出来が、今節もカギを握りそうだ。磐田は監督交代後もまだ勝利がない。Ｇ大阪から加入した遠藤 保仁の存在が起爆剤となりそうだが、最後の精度の向上がテーマとなるだろう。

京都は町田の本拠地に乗り込む。前節は新潟に競り負け、連勝はならず。ピーター ウタカは変わらず好調を維持するが、他の攻撃陣も結果を出したいところ。横浜FMから復帰した仙頭 啓矢に期待がかかる。町田は8戦未勝利と、苦しい状況にある。それでも前節は2点のビハインドを追いついて、2-2で金沢と引き分けた。鮮やかなFKを決めた平戸 太貴が苦境脱却のキーマンとなりそうだ。

東京Ｖはアウェイで愛媛と対戦。前節は岡山に競り負け、5試合ぶりの黒星を喫した。チャンスを作りながらも決め手を欠いており、決定力の向上が何よりのテーマとなる。愛媛は徳島に敗れ、最下位に転落した。こちらも課題は得点力。2試合ゴールがないなか、10番を背負う藤本 佳希にかかる期待は大きい。

大宮はホームに千葉を迎える。前節は栃木と引き分け、2試合勝利がない。得点力不足の課題を解消できないなか、リスクを負った攻撃が求められてくるだろう。千葉も3試合勝利がなく、前節は水戸に5失点の完敗。攻守両面に不安を抱えており、選手起用も含めた大胆なテコ入れが必要かもしれない。

栃木は山形とのホームゲームに挑む。3戦未勝利で、この間ひとつのゴールも挙げられていない。エスクデロ 競飛王ら経験豊富なベテランの奮起が求められる。山形は前節、琉球に快勝を収めた。ここ4試合で3勝と調子を上げており、得点力も向上。鋭いカウンターを武器に、さらに勢いに乗っていけるか。

松本は前節、磐田とスコアレスドロー。得点力に課題を抱えるも、守りの安定が蘇ってきた印象だ。今節も強度の高い守備を保ち、勝機を高めたい。対戦相手の水戸は前節、千葉に5-1と快勝。2ゴールを奪い、得点ランクの2位に浮上した山口 一真が、今節も爆発するか。

金沢はホームで山口と対戦。前節は2点のリードを守り切れずに、町田と引き分けた。隙を見せた後半の試合運びに修正を図りたい。山口は前節、打ち合いに屈し、長崎に3-4で敗れた。それでも前々節に次いで3得点と攻撃面に迫力が生まれている。金沢には前回対戦で1-3と敗れたが、アグレッシブな姿勢を保ち、リベンジを果たしたい。

琉球はホームに群馬を迎える。前節は山形に完敗を喫し、4試合勝利なしとなった。武器とする攻撃が勢いを失うなか、得点源の阿部 拓馬に大きな期待がかかる。群馬は前節、北九州と引き分け、最下位から抜け出している。2試合連続無失点の守備の安定感を今節も保ちたいところだ。

■各試合の見どころをチェック
栃木vs山形
大宮vs千葉
町田vs京都
甲府vs北九州
松本vs水戸
新潟vs福岡
金沢vs山口
岡山vs徳島
愛媛vs東京Ｖ
琉球vs群馬
磐田vs長崎