川崎Ｆを4ポイント差で追う横浜FMはアウェイで広島と激突。鹿島vs福岡はともに3連勝をかけた一戦に【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第28節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、10、11、12日に第28節の9試合が開催される。川崎Ｆvs神戸は9月29日に予定されている。

首位の川崎Ｆを勝点4差で追う2位の横浜FMは、アウェイで広島と対戦。前節は鹿島に破れ、14試合ぶりに黒星を喫した。巻き返しを期す今節は、前節不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。一方の広島は先週に神戸との順延試合をこなし、1-1で引き分けた。先制しながらも逃げ切れなかっただけに、リード時の試合運びがカギを握りそうだ。

4位の鹿島はホームに福岡を迎える。2連勝と調子を上げており、ともに無失点と堅守が光る。2試合連続ゴール中の上田 綺世が今節も輝きを放てるか。福岡も2連勝中で、完全復調した。こちらも2試合連続完封勝利と強度の高い守備が備わる。今節もこのストロングポイントを示し、1点を守り抜くサッカーで3連勝を狙う。

5位の鳥栖はホームに清水を迎える。前節は仙台に競り勝ち、前々節の大敗の悪夢を払しょくした。もっとも得点力には課題を残しており、3試合ゴールのない山下 敬大の爆発が待たれる。清水は7戦未勝利と苦しい戦いが続く。それでも前節は先制されながらも同点に追いつき、名古屋と引き分けた。今節も粘り強いサッカーで勝点確保を実現したい。古巣相手に松岡 大起がいかなるパフォーマンスを見せるかにも注目だ。

名古屋vs徳島は、金曜日に開催される。名古屋は前節、清水と引き分け、4連勝はならず。堅い守りは保たれているだけに、複数得点を奪うことがテーマとなるだろう。徳島は4連敗で降格圏へと沈んでいる。4試合ゴールがない攻撃面のテコ入れが求められてきそうだ。

浦和は横浜FCの本拠地に乗り込む。前節は湘南と引き分け、連勝が3でストップ。それでも先週に行われたルヴァンカップでは劇的な展開で川崎Ｆを下し、4強進出を決めている。その良い流れを今節にも持ち込みたいところだ。一方の横浜FCは前節、柏に惜敗。再び負けが混んできたなか、好調を維持する渡邉 千真にかかる期待は大きい。

Ｃ大阪vs札幌は、中2日での再戦となる。水曜日には第19節の試合で対戦し、3-0でＣ大阪が勝利した。大久保 嘉人ら交代選手が結果を出し、小菊 昭雄監督就任後に2連勝。ルヴァンカップでもＧ大阪を破っており、チーム状態が一気に好転している。水曜日の試合でも貴重な働きをこなした乾 貴士に注目だ。一方の札幌はリベンジをかけた一戦に。もっとも現在は3連敗と元気がなく、この間ひとつもゴールを奪えていない。今夏に加入したミラン トゥチッチが流れを変える役割を担えるか。

FC東京はホームに柏を迎える。前節は神戸を下し、2連勝。3位とは6ポイント差としており、ACL出場圏内を視野に入れる。前回対戦で快勝を収めた相手を再び撃破し、勢いを加速させられるか。一方の柏も2連勝中。瀬川 祐輔、クリスティアーノと好調を維持する攻撃陣の出来が、今節もカギを握りそうだ。

Ｇ大阪はホームで仙台と対戦。ここ3試合は勝ちがなく、現在は2連敗中と再び調子は下降気味。課題の得点力不足をいかに解消していくのか。松波 正信監督の手腕が問われるだろう。対する仙台は11試合勝利から見放され、現在は3連敗中。こちらも得点力不足が深刻な状況に陥っているだけに、先制点を奪ったほうが勝利に大きく近づくはずだ。

大分はホームに湘南を迎える。前節は広島に敗れ、6戦勝利なし。最下位に沈んでいる。6試合で17失点と守備組織が崩れており、このポイントの修正が重要なテーマとなる。一方の湘南は3戦負けなしと復調の気配を示す。前節は押し込まれながらも浦和とドロー。代表帰りの谷 晃生のパフォーマンスに注目が集まる。

■各試合の見どころをチェック
名古屋vs徳島
鹿島vs福岡
Ｃ大阪vs札幌
横浜FCvs浦和
大分vs湘南
広島vs横浜FM
鳥栖vs清水
Ｇ大阪vs仙台
FC東京vs柏