明治安田生命Ｊ１リーグは、28、29日に第16節の9試合が開催される。中2、3日の連戦が続くなか、各チームは総力戦で今節の戦いに挑むことになりそうだ。
首位に浮上した鹿島は、アウェイでFC東京と対戦。前節は鳥栖と引き分け、2試合連続のドローとなった。それでも3点のビハインドを一度は跳ね返す底力を見せつけた。ここまで9ゴールを上げ、得点ランクのトップに立つ上田 綺世が今節も力強くチームを牽引するはずだ。対するFC東京は前節清水を下して、5試合ぶりに勝利を掴んでいる。2ゴールを決めた小川 諒也が、今節も輝きを放てるか。
2位の川崎Ｆは京都の本拠地に乗り込む。前節は湘南に敗れ、今季3敗目となった。4ゴールを奪われた守備をいかに立て直せるかが、重要なテーマとなりそうだ。京都は前節、横浜FMに敗れ、6試合勝利なしとなった。失点が増えているのもさることながら、6試合で2得点しか奪えていない攻撃陣が意地を見せたいところだ。
3位の横浜FMは、アウェイで磐田と対戦。前節は京都を下し、3試合ぶりに勝点3を手にしている。アンデルソン ロペスを出場停止で欠くなか、今季まだ1ゴールに留まるレオ セアラの爆発が待たれる。対する磐田は前節神戸と引き分け、2試合勝利なし。それでも今季二度目の無失点に抑えたことは好材料で、今節も横浜FMの攻撃に対抗しながら、素早い攻撃からチャンスを生み出したい。
4位の柏は前節、札幌に6-1と大勝。勢いを持って今節の戦いに挑む。強烈なシュートを連発する森 海渡が再び結果を残せるか。対戦相手の清水は、前節FC東京に敗れ、2連敗となった。攻守両面に不安を抱えるなか、鈴木 唯人とチアゴ サンタナの2トップが、悪い流れを断ち切るパフォーマンスを示したい。
2連勝で5位に浮上したＣ大阪は、湘南とのアウェイゲームに挑む。前節は浦和に快勝を収め、勢いに乗る。好調を維持する清武 弘嗣と毎熊 晟矢のアタッカーコンビの出来が、今節もカギを握りそうだ。湘南は前節川崎Ｆを下し、こちらも2連勝と調子を上げている。2試合連続2得点とゴール量産中の町野 修斗に今節も大きな期待がかかる。
広島はホームに名古屋を迎える。前節の試合は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。チーム内に陽性者が出たものの、ここ3試合負けなしと好調を維持している。今節もハイプレスからの鋭い攻撃で、相手の隙を突いていきたい。対する名古屋は前節福岡を下し、3連勝と勢いに乗る。持ち前の堅守が蘇ってきたのが復調の要因で、今節も強度の高い守備を保ち、リズムをつかんでいくだろう。
鳥栖はホームでＧ大阪と対戦。前節は壮絶な打ち合いの末に、鹿島と引き分けた。3点のリードを守り切れなかったのは課題ながら、逆転されながらも再度追いついたのは好材料。2ゴールを奪い勝点1をもたらした田代 雅也が注目選手となる。一方のＧ大阪が前節の試合が中止となり、1週間空いてのゲームとなる。直近の試合ではライバルのＣ大阪に完敗。3点を奪われた守備を立て直し、巻き返しを狙う。
福岡はホームで浦和と対戦。前節は名古屋に敗れ、連勝はならず。数的優位をモノにできずノーゴールに終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。対する浦和は前節Ｃ大阪に敗れ、8試合勝利なしとなった。得点力に課題を抱えるなか、アレックス シャルクらFW陣が結果を残せるか。
神戸はホームで札幌と対戦。前節は磐田と引き分け、今季はまだ1勝にとどまっている。17位の湘南に5ポイント差を付けられて最下位に沈むなか、好転のきっかけを見出すことができるか。タレントは揃うだけに、チーム一丸となった戦いが求められる。対する札幌は前節、柏に大敗を喫した。退場者を出したとはいえ、6失点。ここ3試合で11失点の守備の修正が重要なテーマとなる。
■各試合の見どころをチェック
広島vs名古屋
福岡vs浦和
神戸vs札幌
京都vs川崎Ｆ
FC東京vs鹿島
湘南vsＣ大阪
柏vs清水
磐田vs横浜FM
鳥栖vsＧ大阪
