初優勝に向けて突き進む神戸は鹿島との国立決戦に挑む。最下位転落の横浜FCは3連勝を狙うFC東京と激突【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第30節】

明治安田生命Ｊ１リーグは20日、21日に第30節の9試合が開催される。今季も残すところ5試合となり、優勝、残留争いはいよいよ佳境を迎えている。

悲願の初優勝を目指す首位の神戸は、国立で4位の鹿島と対戦する。前節は2位の横浜FMとの大一番を制し、勝点差を4に拡大した。その試合でゴールを奪い、5-1と快勝した前回対戦ではともに2ゴールをマークした大迫 勇也と武藤 嘉紀が国立のピッチでも躍動するか。一方の鹿島は前節、福岡と引き分け、2試合勝利なし。鈴木 優磨が好調を維持するだけに、他の攻撃陣にも結果が求められる。

神戸を追いかける2位の横浜FMはホームに札幌を迎える。前節はその神戸に敗れ、厳しい状況に追い込まれている。最終ラインに怪我人が続出するなか、いかなる陣容で臨むのか。ケヴィン マスカット監督の手腕が問われてくるだろう。一方の札幌は柏に敗れ、3試合勝利がない。ゴール量産中のスパチョークがチームに勝点3をもたらす活躍を見せられるか。

3位の浦和はホームに柏を迎える。前節は横浜FCと引き分け6戦負けなしとしたが、神戸との差は8ポイントに広がり、優勝争いからは後退している。今節は前節に引き続き、ホセ カンテが出場停止となるだけに、他の攻撃陣の奮起が求められるだろう。柏は札幌を下し、残留に向けて前進した。もっとも今節は10番を背負うマテウス サヴィオが出場停止で、U-22日本代表帰りのエースの細谷 真大もコンディション面に不安を残す。また浦和からの期限付き移籍で加入した犬飼 智也も契約上出場できないだけに、代わってピッチに立つ選手が意地を見せられるか。

5位に浮上した広島はホームにＣ大阪を迎える。前節は名古屋を3-1で撃破した。途中出場から結果を残すドウグラス ヴィエイラとエゼキエウの起用法がカギを握るだろう。対するＣ大阪は湘南に敗れ、3連敗と元気がない。この間、ゴールのない攻撃陣の奮起が何より求められる。

川崎Ｆはホームで福岡と対戦。前節は新潟に敗れ、3連勝はならなかった。2試合連続ゴール中の山田 新が今節も結果を残せるか。福岡は鹿島と引き分け連勝が3で止まったものの、4戦負けなしと安定した戦いを続ける。先週行われたルヴァンカップでは名古屋を下して初のファイナル進出を決めており、良い流れのまま今節を迎えられるだろう。9月の月間MVPに輝いた紺野 和也がチームにさらなる勢いをもたらせるか。

新潟はホームに鳥栖を迎える。前節は川崎Ｆを下し、2連勝を達成した。2試合連続3得点と攻撃が機能するなか、前節、決勝ゴールを決めた太田 修介が再び大仕事をやってのけるか。鳥栖は京都を下し、9試合ぶりに勝利を掴んでいる。こちらは先制点を決めたエースの小野 裕二に大きな期待がかかる。

Ｇ大阪はホームで名古屋と対戦。前節はFC東京に敗れ、5戦未勝利と再び調子を落としている。2試合連続3失点の守備の修正が重要なテーマとなるだろう。名古屋は広島に敗れ、6試合勝利から遠ざかる。2戦連発中のキャスパー ユンカーが嫌な流れを断ち切る活躍を見せられるか。

京都はホームに湘南を迎える。前節は鳥栖に敗れ、3試合ぶりの黒星を喫した。原 大智と豊川 雄太が好調を維持するだけに、3点を許した守備陣の奮起が求められる。湘南はＣ大阪を下し、最下位から抜け出している。二桁得点に王手をかけた大橋 祐紀が今節も結果を残せるか。

横浜FCはホームでFC東京と対戦。前節は浦和と引き分け、4戦未勝利で最下位に転落した。複数得点を奪えない試合が続くなか、調子を上げてきたマルセロ ヒアンの決定力に期待がかかる。FC東京はＧ大阪を下し、2連勝を達成。2試合連続3得点と攻撃に勢いが生まれている。今節は仲川 輝人が出場停止となるなか、途中出場から2戦連発中の俵積田 晃太がキープレーヤーになりそうだ。

■各試合の見どころをチェック
川崎Ｆvs福岡
浦和vs柏
新潟vs鳥栖
横浜FCvsFC東京
Ｇ大阪vs名古屋
神戸vs鹿島
横浜FMvs札幌
京都vs湘南
広島vsＣ大阪