J1勢が登場する天皇杯2回戦、味の素スタジアムではFC東京と福島が対戦する。両チームは公式戦で初顔合わせとなる。
挑戦を受ける立場となるFC東京は、アルベル監督が率いて2年目のシーズンを戦っているが、ここまでの成績は決して満足できるものではない。リーグ戦16試合を終えて12位と低迷し、ゲーム内容も日によって波があるのが現状だ。本来はポジショナルプレーをベースに、ボールをつなぎながらゴールを目指していきたいはずだが、なかなか思うようにスタイルの浸透が進んでおらず、もどかしい時期が続いている。ただ、本来の強みである前線からのプレスがハマり、強烈なショートカウンターを打てたときの迫力は満点。J1屈指の破壊力を誇る。
3日に行われたリーグ前節・横浜FM戦は敗れこそしたが、昨季のJ1王者に対してエキサイティングなゲームを披露。試合開始早々に先制点を許したり、後半にひっくり返されてしまったりとまだまだ課題も多いが、前半のうちに一時は逆転まで持ち込めたことはポジティブに映る。
基本的にリーグ戦とカップ戦では大幅にメンバーを入れ替える傾向にあるアルベル監督だが、グループステージ6試合を戦うJリーグYBCルヴァンカップと一発勝負の天皇杯では1試合の重みが違うのも事実。連戦とはいえ移動もなく、リーグ次節・G大阪戦まで中3日あるため、主力組を投入してくる可能性も十分に考えられる。リーグ戦では中位に沈み、ルヴァンカップでもプライムステージ進出が決まっていない状況で、万が一、天皇杯敗退となるとダメージはあまりにも大き過ぎる。どんなメンバー構成で挑もうが、J1クラブの意地に懸け、敗戦は許されない。
一方、挑戦者となる福島は2年連続11回目の天皇杯出場で、1回戦では秋田県代表のノースアジア大に4-0で勝利。学生チーム相手に塩浜 遼、樋口 寛規、森 晃太のゴールで前半のうちに3点を奪い、ゲームの主導権を完全に握ると、後半の終盤に大森 博が1点を加え、危なげなく2回戦にコマを進めた。
明治安田J3では12試合を終えた段階で3勝しかできておらず、18位に沈んでいるが、カテゴリーが2つ上のJ1クラブと対戦できるモチベーションは高いに違いない。選手時代には天皇杯で優勝した経験がある服部 年宏監督の下、ジャイアントキリングを起こそうと味の素スタジアムに乗り込んでくるだろう。
山本 海人、大武 峻、宮崎 智彦、古林 将太といったJ1でのプレー経験もあるベテラン選手たちが各ポジションにそろっており、天皇杯独特の雰囲気や難しさは分かっている。昨年度は浦和に敗れて越えられなかった2回戦の壁を突破したい。
[ 文:須賀 大輔 ]