延長で松本が勝ち越し。3年ぶりの天皇杯で勝利を収める
FC大阪
--試合全体を振り返って、先制されてから追いついて延長という流れでしたが、チーム全体としてできたこと、あるいは課題に残った部分はどう振り返りますか?前半、風上を取ったのですが、風上過ぎて少し難しい感じは正直ありました。失点シーンのところも人数はそろっていましたが、少し安易な対応というか、ボールホルダーに誰も行けない状態でシュートを打たれた形だったので前半は難しいゲームでした。 後半は風下で、逆に自分たちの形に持っていきやすい状況だったので、その中で追いついたのは良かったですが、逆転できるチャンスもあったので、そこで仕留められればというところはありました。 --本来であれば、もう少し効果的に長いボールを使いながらというのを前半からやりたかったのでしょうか?前半はボールが伸びちゃって、ヘディングしたボールとかも伸びちゃったりしていたので少し難しかったです。 --失点シーンはボールホルダーの村越 凱光選手に行けていませんでした。タイトにふさぐFC大阪らしくない印象を受けました。チームのコンセプトとして、「村越選手は左利きなので中に行かせない」という対応はあります。そこはチームでやっている決まり事がやれないとああいう形になってしまいます。ハーフタイムで修正を入れましたが、やってはいけない失点だったと感じます。 --この120分をリーグ戦にどう生かしていきたいですか?終わったことなのでプラスに捉えるしかないと思って、連戦がなくなったのをポジティブに、リーグ戦にしっかり1週間のサイクルで準備できるスケジュールが戻ってくるので、それはもうプラスに捉えるしかありません。このスタジアムで松本に負けたことで、リーグでここに帰ってくるので、次はこちらがリベンジをするという立場で向かっていきたいと思います。
松本山雅FC
監督
延長戦になりましたが、しっかりと2-1で勝利できたこと、本当に良かったと思っています。 リーグ戦の出場が少ない選手たちを中心に、(長野)県の決勝でこの本戦行きを決めてくれたメンバーを中心に構成しましたが、その選手たちが躍動してくれて、思ったとおりのプレーをしてくれたと思っています。そこがチームとしても非常に大きなことで、次につながっていける部分だと思います。FC大阪さんは前に早く来るところもあったし、風の影響を受ける中ではありましたが、集中力を保ちながら選手たちがよくやってくれたのが一番の収穫だと思っています。 --リーグ戦の出場が少ないメンバーのハングリーさが出た試合だと思います。現時点で印象、評価はいかがですか?全体的に言うとチームがやろうとしたことを遂行しながら、まとまりながらやってくれたところが大きくありました。 やはり石山 青空はしっかりとボールを引き出しながら、相手のプレスをいなしながらといったところは本人の良さが出て、非常に評価できる部分だと思っています。もちろんそれぐらいできるのは分かっていたものの、反骨心も含めて、「自分が出たらやってやるぞ」という気持ちも前面に出しながらやってくれていたので、それがしっかりとした形で、結果として出た部分を評価したいと思っています。 もちろん青空だけではなく、途中から出てきた選手も含めてみんな躍動してくれましたし、その中での役割も出してくれたと思います。 --FC大阪が長いボールを蹴ってくることを見越しながら準備して、ゲームプランもある程度以上ハマった印象がありますがいかがですか?言われたとおり、スカウティングをして、リーグで対戦したあとでもあったので、準備の中でもしやすい部分もありました。基本的には想定内のことがすべて起きたと思っています。 準備の中ではトレーニングも含めて選手たちが理解してくれて、危ないシーンは少ない中でできた部分は大きくあったと思います。攻撃も自分たちが幅を使いながら攻撃していく、押し込むというところも含めてよく理解してくれていた部分はありました。 欲を言えば決め切る部分の質をもっと上げていきたいですし、2点、3点取れていくことでより確実に勝利できる形になっていきます。
FC大阪
監督
まずはこのアウェイまで駆けつけたファン・サポーターの皆さま、ありがとうございます(※天皇杯は中立地扱い)。アウェイの中でできたという経験は1つ大きかったのと、一発勝負の世界でいろいろ流れがある中で、先制されながらもしっかり追いついたのは収穫と成長になりました。次のゲームに向けて良い準備ができたと思います。 最後は負けてしまいましたが、選手たちがあきらめずにファイトしたこと。アウェイのプレッシャーの中で、自分たちがやろうとしているサッカーを最後までやれたことは、これからの大きな一歩になると思います。代わった選手もギアを上げてしっかり追いついたところは、われわれのサッカーが好調な部分も出ていると思いました。 あとは決め切るところで決められれば大きかったと思います。受け止めるところはしっかり受け止めて、これをリーグにつなげていきたいと思います。 --前半は風上を取りましたが、ロングボールに頼らず前進していた印象がありました。しっかり背後を狙っていく動きもありましたけど、なかなかそこにボールが入らなかった。ただ、状況を見て、相手の変化に対応してサイドを起点にしながらというのはできたと思います。そこで時間を作ったところからもう1個スイッチが入れば良かったですけど、シュートだったりペナルティーエリアに入っていくところが足りなかったです。ただ、アウェイの地でも相手陣内に押し込んで優位に進めることができたので、自分たちの自信につながると思います。 --この試合をリーグ戦にどのようにつなげていきたいですか?こういうふうに先制されるときもあるので、その中でしっかりと前半を0-1で終えられた。そこで崩れずにしっかりコンパクトにして自分たちがやろうしたというのは後半につながったと思います。 代わった選手もギアを上げて、そこに対応できたのは大きなことです。最後は攻撃に行かないといけなかったので、いろいろポジションを変えましたが、そういうトライを選手たちがやってくれたのも大きいです。次にオプションとして増えていくのではないかと思います。
松本山雅FC
FW 11
浅川 隼人
--ボールを収めたシーンが起点になってゴールが生まれました。点を取りたかったです。(山本)龍平から良いボールが入りましたし、(本間)ジャスティンもけっこう狙ってくれていました。やっぱり点を取ってなんぼだと思うので、もちろんチームが勝ったことはうれしいですし、そういったプレーで評価していただけるのはうれしいですけど、やっぱり僕の仕事はゴールを取ることなので、次につなげたいと思っています。 --山本 龍平選手の左からのクロスで惜しいシーンもありました。難しかったです。最高のボールだったのですけど、高さが難しくて、頭で行ってもちょっと難しいし、足も届かないし……という感じで、もう体全体で押し込もうと思ったのですけど、風もあって前に流れてしまったので届かなかったです。でも、あそこは龍平もしっかり狙ってくれるからこそ僕の特徴も生きると思いますし、そういった部分を続けていきたいと思っています。 --起点になるプレーは最近多く見られます。意識している部分でもあるのでしょうか?確かにもちろん求められる部分ではあります。特に人数が、後ろが5枚になった以上は前の人数が少ないので、去年も5バックにしてからは(安藤)翼がしっかり収めて……という形でした。僕もある程度の水準までいかないといけないと思ってはいます。 ただ、シンプルに“戦う”という部分だとも思っています。起点になるところもそうですけれども、特に今日は相手がFC大阪らしいサッカーをやってくる中で、それに対して戦うところが全面的に出せたのではないかと思っています。
MF 13
石山 青空
--120分フル出場しました。振り返っていかがですか?キツかったですが、しっかり勝てたので良かったと思います。 --自分たちのリズムで戦えている時間と相手にリズムをとられる時間もあったと思いますが、割り切ってうまく戦えましたか?こうなることはチームとして分かっていたと思うし、蹴られる展開が多くなるわけで、少なからず押し込まれる展開も試合のどこかのタイミングではあると思うので、そこは耐えながら、自分たちの時間が来たら決め切れたのはチームとしても良かったと思います。 --ボールを持ったときは良いボールを出していました。球際も意識していましたか?そこは意識して入りましたし、自分の武器も出せたと思うので良かったと思います。ただ、自分的にはもう少し圧倒しないといけないのはあります。それが自分の理想ですし、そういった面ではまだまだ足りないというのが今回のゲームはありました。 --天皇杯2回戦は清水に挑む形になり、リーグ戦も続きます。出場機会を増やしていきたいところがあると思いますが、どう取り組んでいきますか?自分としても本当に納得していないし、何で出られないのかというのはあるので。でも気持ちは切らさずに、チャンスが来たときにどれだけ結果を残せるかだと思うので、耐えながらやっていくしかないと思います。