横浜FCは3勝5分15敗の勝点14で20位。最下位に位置しているが、現在の勢いはJ1の中でもかなり強い。リーグ戦中断前の一戦で勝利し、再開初戦となった前節・名古屋戦では2-0と完封勝利。今季初の連勝で自信を得て敵地に乗り込む。
今夏は精力的な選手補強を行い、5人の外国籍選手を獲得した。名古屋戦では早速先発で2選手、途中出場で2選手がデビュー。U-24ドイツ代表GKスベンド ブローダーセンとCBのガブリエウが先発し、ともに相手の強力な攻撃陣に対して好守を披露し、無失点に貢献。終盤には期待のFW、フェリペ ヴィゼウとサウロ ミネイロが出場した。彼らが融合することで、さらに勢いは増すだろう。チーム全体としても、早川 知伸監督が中断期間に整備した堅守速攻の形が機能し、2得点。松尾 佑介と高木 友也の左サイドでオウンゴールを誘って先制し、松浦 拓弥のスルーパスを受けた松尾が2点目を決めた。今節も速攻の切れ味が見られるか注目だ。
一方、仙台は3勝9分11敗の勝点18で18位。シーズン序盤で大量失点が続いて苦しんだことが響いているが、守備を整えて大崩れしないチームに立て直すところまではきた。手倉森 誠監督はその守備に手ごたえを感じつつ、中断期間では攻撃面でのイメージ統一と精度向上を目指して練習してきた。しかし、最近の試合では守備の堅さは見せることができても、まだ攻撃面で仕込んできたことを十分に発揮できているとは言い難い。7戦未勝利の仙台にとって、得点力が課題となっている。
仙台は前節、アウェイでC大阪と対戦。手堅い守備によって無失点でしのぐ時間を増やし、「後半に勝負を懸ける」(手倉森監督)プランを遂行した。風下に立った前半もヤクブ スウォビィクの好セーブや、アピアタウィア 久の高さと速さを生かした守備で乗り切り、後半に逆襲。上原 力也の力強いシュートや、そのこぼれ球に反応した西村 拓真の2次攻撃でゴールを襲うが、ゴールには到らず、0-0に終わった。ただ、この試合では体の強さを生かしたキープ力を有するフェリペ カルドーゾや、一気に加速するエマヌエル オッティなどが途中出場ながら個性を発揮した。彼らには、この大一番でゴールをもぎ取れるかどうかが問われる。
前回対戦は2-2の引き分け。今回は、互いにあのときよりも守備を整備して臨む一戦になる。それぞれがゴールを取るため、どのような工夫を見せるかが最大の見どころとなりそうだ。
[ 文:板垣 晴朗 ]


