ホームのFC東京は、前節・広島戦でリーグ戦では約1カ月ぶりとなる勝利を挙げた。前々節・C大阪戦に続いてベストメンバーを組めたチームは強度や切り替えで広島に引けをとらず、28分までに中村 帆高と安部 柊斗のゴールで2点を先行。38分に1点を返され、後半は守備の時間が長くなったが、集中を切らさずに逃げ切りに成功。アウェイ初白星を飾った。
今節は初の連勝を目指すが、迎える相手は新潟。昨季からFC東京を率いているアルベル監督は、2020シーズンから2年間新潟の指揮官として現場に立っており、初の古巣戦となる。
「いまの新潟のベースは私が指揮を執っていたときと変わらないと思います。2021シーズンの後半戦は、相手がブロックを下げて守備を固めてくる展開が多く、それをわれわれは打開することができませんでした。そのあとに(松橋)力蔵監督が指揮を執り、改善してくれました。私が指揮を執り始めて以降、4シーズン近く同じスタイルでプレーし続けており、成熟度が増していると思います。その素晴らしい融合が昨季の昇格につながったと思いますし、今季も良い流れでシーズンをスタートさせ、いま彼らは良いプレーをしていると思います」 愛してやまない古巣にリスペクトを払いつつも、いまは“オレンジ”ではなく“青赤”の指揮官。目の前の試合で負けることはプライドが許さない。
「(生まれ故郷のチームである)バルセロナと同じような愛情をアルビレックス新潟にも持っていますけど、当然、試合には勝ちたいと思います」 “アルベルトーキョー”は今季初の連勝をつかめるか。
一方の新潟は、6年ぶりのJ1で健闘を見せている。ただ、直近5試合は1勝1分3敗と負け越しており、順位も下降気味。前々節・福岡戦は伊藤 涼太郎のハットトリックで劇的な逆転勝利を飾ったが、続けてホームで戦った前節は、4連敗中と不振にあえいでいた鹿島に0-2で敗戦。勢いを継続できなかったことは痛手である。
かつての指揮官が率いるチームと対峙するこの一戦は、1つの分岐点になりそうだ。勝てば上が見えてくる一方で、負ければ一気に下に沈む可能性もある。チームとしての成長を見せつけ、結果を手にしたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
